「あっ……あんっ」
バックの体勢から正常位に戻る。そして、彼がピストンを早めて、息が荒くなってくる。
「……はぁ……そろそろイくよ…っ」
「あぁん、うんっ!」
……決して悪いわけじゃないけど、いつもと同じ手順のワンパターンなエッチ。
回数を重ねるにつれ、付き合いたての頃と比べて刺激が薄れるのは仕方ないとしても、正直に言うと「最近、エッチが退屈……」。そう感じてしまう女性は少なくありません。
彼を好きな気持ちは変わらなくても、いつも同じ愛撫をされてエッチがルーチン化してしまうと、盛り上がりづらくなるものです。愛を確かめ合う行為だったはずのセックスが、気づいたらただの性欲処理になっていることも。
興奮が高まらなければ当然「気持ちいい!」も半減して、女性はオーガズムに達しづらくなります。
さらに恐ろしいことに、マンネリが原因であまり感じていないのに、それをごまかすための「イク演技」までしている……そんな負の連鎖に陥ることもあるんです。
実際、アメリカの研究者ヒューゴ・マイアロンが1万6000人の男女を対象にオーガズムについて研究を行ったところ、76%もの女性が「イッたフリをしたことがある」と回答しています。演技をしてでもパートナーを喜ばせたい、と考える女性はやはり多いようです。
「エッチが退屈」と感じているのは男性も同じ!?
一方、男性が「イッたフリ」をするというのはなかなか聞きませんよね。 イったかどうかが女性よりも分かりやすいので、彼がちゃんとイっていれば「満足してくれている」と思い込んでいる女性が多いかもしれません。
しかし、イッている男性でも心の中では「退屈だな」と感じている場合があります。そんなに気持ちが盛り上がっていなくても、女性が「イッたふり」をするように、相手のことを考えて義務的に射精する……なんてことも。
「まあ長く付き合っていれば、こんなもんかな……」なんてお互いにどこか諦め気味のカップルは少なくないはず。
でもそんなふうに退屈なエッチを積み重ねてしまうと、やがてセックスレスになったり、それが原因でふたりの関係にヒビが入りかねません。