見つめあうべき？初体験は好きな人とするべき？セックスの「べき」はやらなくていい

セックスはお手本があるようでないので、ついつい「〇〇べき」という言葉に翻弄されてしまって本当に自分がやりたいことが何なのかさえ分からなくなってしまうことが多いと思います。
セックスにおける「〇〇べき」は本当にやるべきことなんでしょうか。

国内外のセックスの本を読み漁っていた頃、古代から伝わる何とかセックスとか、性の経典とかに私自身も惑わされていました。性を極めた（笑）人たちが言いがちな「目を見つめ合うことで深く交わることができる」みたいなことも「ほほう、そうなのか」と思って一生懸命に目を見つめ合おうとしました。

でも長い時間をかけてやっと分かりました。見つめ合ってセックスすることは、私には完全に向いてなかったんです。どんなに愛情を感じる相手であっても見つめれば見つめるほど冷静になってしまいます。目からの情報に気が向くことで、肌のぬくもりや粘膜の感触から得ていた体の一体感が全部引き剥がされてしまう感じさえします。深く交わるどころか全くの逆効果です。目を見つめ合うという行為自体がどう考えても絶対に好きになれませんでした。それよりも目を閉じて体を密着させて肌を撫でたり、脚を絡ませてその感触を味わっている皮膚感の方が、体が一体化したような幸福感を感じられます。

しっかり見つめ合うことができない自分に「私はちゃんとしたセックスができていないのでは？」と思ったこともありますが、今は言えます。「アホか」って。知らん人らが言う「本当のセックス（キラキラ）」が私にとっても素晴らしいとは限りません。騎乗位でめちゃくちゃに腰を振りながら、イク時も目を離しちゃいけないプレイをした時にはプレイとして楽しめましたけどね（笑）。

昔から、セックスでは男性がリードするべきで女性はそれに従っていればいいと言われてきましたが、実際のところは男性でもリードするのが苦手な人は多いですし、女性でも自分がリードする方が好きだという人もいます。男性がムードを作り、キスするタイミングを掴んで押し倒し、女性は恥じらいながら従うというのはもうそろそろ忘れてもいいルールなんじゃないですかね。女性からバンバン誘ってもいいし、ムードを演出してもいいんです。ムードなんか無視して「セックスしよう」ってパンツを脱ぎながら言うのも最高。

セックスの雰囲気や流れには好みがあるので、いつもどちらか一方の好みに合わせるのは良くないと思いますが、どちらかのリードがなくてもその時の二人の気持ちで進めていくことや、その日の気分でどちらかがリード役を担うのもいいかもしれませんね。