②愛液

 愛液の量が十分ではないと摩擦が大きくなって、痛みに繋がります。興奮や気持ちよさとは関係なく、潤いが不足することもあります。気持ちいいのに全然濡れない、最初はたくさん濡れるのに時間が経つほど濡れなくなってくる、ということもあるんですよ。
また、出し入れしている間に膣内や入り口付近はどんどん乾いてきますから、潤いが足りていると思っても潤滑剤で補充してみましょう。

 もう一つ、性交痛の原因として意外と多いと思うのが、カンジダなんです。カンジダは元々体にいる真菌で、免疫が落ちている時や抗生物質を摂った後、糖分の摂取、ストレスが溜まったりする時に増殖してしまいます。
ひどい時には強い痒みや痛みがあったり、おりものが白くなったりするのでわかりやすいですが、ひどくない場合には気づかない場合もあると思うんですよ。

 私は濡れやすい体質なんですが、ごく稀にセックス後に入り口付近がヒリヒリしてしまうことがあります。たくさん濡れていても摩擦の痛みがある時は、だいたい睡眠不足でカンジダっぽくなっています。
体についた愛液が乾いてサラサラとした状態になっている場合はカンジダの可能性もあるので、一度病院で受診してみてください。

③角度

・いつも決まってお尻側が痛くなる
・脚を上げた状態で挿入すると痛くなるが、騎乗位だと痛くない

 このことから、挿入の角度を変えることで軽減できるかもしれません。

 膣口のある場所によって、上付き、中付き、下付きと言いますよね。前の方にあるか、後ろの方にあるか、その間かということです。

 それに加え、男性のちんこも形や反り具合、動きやすいピストン角度がそれぞれ違います。勃起度が増した時にちんこの根元部分の下側がぐっとせり出して、膣口を押し下げてくる人も結構いるんですよね。

 私はセックスの時に、相手のちんこが膣内や入り口部分の性感帯にうまく当たるように、正常位であれば背中を少し丸めて腰をちょっと上げ気味にしたり、腰を反らせて膣口が下を向くように微調節します。同様に、お尻側が痛くなるのであれば、腰を少し反らせてアーチ状にするなど、膣口の向きを調節してみるといいかもしれません。

 痛くない体位を探すのもいいと思います。
バックなら腰を思いっきり反らせて寝バックは避けるとか、屈曲位を避けて足の裏を床につけた正常位にするとか。Aさんが痛くなりにくい騎乗位の時間を長めにとるのもいいかもしれませんね。