分断ブームは間違っている!

AM:前々回も『日本は女性の経済的自立が難しいけど、女は話が合えば友達になれる。
だからマウンティングやヒエラルキーとか、分断するような発想にイラッとくる』と仰ってましたね。

アル: 連帯しなくてどうするんだ!と思うんですよ。
それに見栄の張り合いに興味のない女もいるのに「女はマウンティングするもの」と括られるのは迷惑だなと。 それって「男社会の思うツボじゃねーか」って。

オッサンは女の戦いとか大好物だし、「女は陰湿」「男の友情こそ本物」とか言いたがるでしょ?
私も女から陰湿なイジワルをされたこともあるけど、それは「そいつ」が陰湿なだけであって、「女は陰湿」と一括りにできませんよね?

女友達と集まると「マウンティングとかって面倒くせえな」「そんな本音で話せない関係、友達じゃないでしょ」って話すんですけど。
未婚でも既婚でも子持ちでも専業主婦でも、気の合う子は合うし、合わない子は合わない。話していて楽しい子は楽しいし、つまんない子はつまんない。
単なる属性であって、本質じゃないんだから。

AM: たしかに仲のいい友達は、未婚とか既婚とか関係ないですね。
属性で判断する人がマウンティングにハマるのかもしれません。

アル: 昔、仲のよかった女子がいたんです。私は独身の頃から、彼女の恋愛相談によく乗っていたんですよ。
で、結婚した後も相談に乗っていたら「上から目線やわ!」ってキレられて。話しいてる内容は前と全く変わらないのに、「はっ?何がじゃ」みたいな。
それで言い合いになった時に「自分は結婚しているから!」って言われて。

それで「ああ、この子は<独身より既婚が上>と思っているんだ」と気づいたんです。
私じゃなく彼女自身が自分を見下して、ヒエラルキーで自縄自縛になっていたんだなと。

AM: そのお友達とはどうなったんですか?

アル: 結局、疎遠になりました。価値観の合わない人と無理して付き合うとかできないから。
私は<既婚が上>なんて思ったことないし、「夫がいるから、子どもがいるから幸せ」なんて単純なものじゃないでしょ。幸せの基準は人それぞれなんだから。

私は属性で判断する人や、上下のモノサシで考える人とは合わないです。
そもそも「自分より下の存在を見つけて満足したい、優越感を味わいたい」って思想は、差別の根源でしょ?私はそういう価値観には関わりたくない。

AM: マウンティング、ヒエラルキー、カースト…そういうのに縛られる人と縛られない人の違いは何なんでしょう?

アル: 他人と比べて、他人にどう見られるか?をつねに気にするタイプは「人は人、自分は自分」と思えないのかも。
あと、視野が狭くて近視眼的だと思う。アフリカやアマゾンに行って「世界は広い、ちっぽけな自分!」と実感するといいかも。

でもそういう人は<ちっぽけな自分を実感しました>ってfacebookにUPしてイイネを求めるのだろうか。