オナニーのきっかけは大きく分けて二つ
知識先行タイプと自然発生タイプ

 これまでいろんな女性にオナニーのきっかけを聞いてきて思うのは、2つのタイプがあるということ。

 まず一つは、私のように知識やリビドーが先行するタイプ。
母親の女性誌に載っていたオナニー記事を読んで試してみたとか、エッチなグラビアを見てムラムラして思わず触ってしまったとか。
まずAmazonでローターを購入してから初オナニーに挑んだ……なんて女性もいました。

 そしてもう一つは、Sさんのような“自然発生タイプ”です。
枕を股間に挟んで寝ていたらムズムズしてきて……とか、プールの時間にコースロープに跨ってたら気持ち良くて……とか、校庭で登り棒に登っていたらこすれる感触が気持ちよくてイッちゃった……とか。
別にエッチなことを考えていたわけでもないのに、気がついたらオナニーしてた。
要するに、脳よりも先に体が目覚めるわけです。
そしてこういう女の子は、だいたいオナニーを始めるのも早い傾向があるんですよね。

 ああ、うらやましい!!

 恥を忍んで言いますが、私のような“知識先行タイプ”はこういう話を聞くともう妬ましくてたまりません。
エッチなものを見て性欲が芽生え、オナニーに挑戦してみる。
それでも気持ちよくなってイケるまでにはけっこうな時間がかかります(ちなみに私の場合は数年がかりの一大プロジェクトでした)。

 なのに、子供の頃に枕や登り棒やキーホルダーでなんとなくソレを知って、ヘタすりゃそのままイッちゃう人もいる。
こんな不公平なことってないじゃあないですか。

 言ってみれば『ガラスの仮面』の北島マヤと姫川亜弓のようなもの。
四六時中エッチなことを考えているのになかなか気持ちいいオナニーにたどり着けない人もいれば、何もしなくても自然にそれを覚えてしまう人もいる。
そう思うと、埋められない天才と努力の人の差を突きつけられたような気持になってしまうのです。