30代処女は、恋愛という病気にかかりにくい?

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――最初の彼氏とはどれくらい続いたの?

T: 一年も付き合ってなかったですね。でも、別に「やる・やらない」で揉めたわけじゃなく、私のほうが「もういいかな」って思って。ほら、実際に付き合い出すと相手に合わせなきゃならないこともあるじゃないですか。面倒になっちゃうんですよね。
さっきも言いましたけど、私、男の人に夢中になるとか「この人がいないとダメ!」みたいになったことがないので、そういう感情がよくわからなくて……。
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 初めてのセックスにほのかな罪悪感を抱くというのは、女の子にとってそう珍しいことじゃありません。
でも、大抵の人はムードに流されたり、「好き」って感情が盛り上がったり、私のように酒に飲まれたりして、熱に浮かされたような状態で未知の世界に飛びこんでいくわけです。

 そういえば、このあいだドラマで堺雅人が「恋愛とは一種の精神疾患である」なんてことを言っていました。
きっとTさんは、恋愛という精神疾患にかかりにくいタイプなんでしょうね。
右を見ても左を見ても恋愛だらけの今の世の中では、なんだかつまらないことに思えるかもしれません。でもそれは、冷静で理性的で自分のものさしを持っているということでもあります。

 容姿に特別問題があるわけでも、男性と知り合うきっかけがないわけでもないのに、なかなか初体験ができない。そんな女性の中には、恋愛という病気にかかりにくい人がけっこういるんじゃないでしょうか。

 いずれにしても、数々の武勇伝で私の中の思い込みを華麗に破壊してくれたTさん。
一言で30代処女といっても、タイプもそうなった理由も千差万別なんだなとつくづく思いました。

 しかし、それにしても気になるのは、彼女が今後無事にロストバージンできるのかということ。
帰り際に「人に話せば、いい方法が思いつくんじゃないかと思って……」と話していたTさん。今回の取材が、一歩前に進むきっかけになればいいなあと思います。

 次回は、某企業で社内SEをしているという、27歳処女・Rさんのインタビューをお届けします。

Text/遠藤遊佐

遠藤遊佐さんの取材を受けてみたい方、絶賛募集中です!特に30代後半でまだ経験がないバージンの方からのご応募お待ちしております!