「乱交パーティーに参加してみない?」会場の様子を見てみると…

あれはいつだったか……はっきりとした時期は忘れてしまったけれども、二十年ほど前のことでした。知り合いの男性に「今度、主催する乱交パーティーがあるんだけど、遊び来ない?」という誘いを「中を覗いてみたいし、まぁ、行ってみっか」と軽薄なノリで受けたことがありました。

その後、女友達には「えっ! 乱交パーティーなんてお金を貰って参加するものだよ!」と諫められたものの、お金を貰って参加をしたならば、主催者の手前、あまり気の乗らない相手に誘われた場合でも断りにくくなる。むしろ無料で参加したほうが、行動の制限がなくていい……そんな含みも持ちつつ、当日、意気揚々と会場として指定された、渋谷の某タワーマンションへと向かったのです。

マンションの部屋は広々としていて、リビングとヤリ部屋とに分かれていました。リビングにあるテーブルの上には、各種お酒にちょっとしたおつまみやお菓子、サンドイッチなどの軽食類に、プラスチックの桶に入った寿司までもが並んでいて、もちろんどれも好きに食べていい。当時、安月給の編集プロダクション勤めで、なかなか厳しい生活をしていたわたしは「そうか、乱パに来れば食うには困らないのか。寿司まで食えるし!」と、ナイスな知識を身に着けたとばかりに喜んだことを、はっきり覚えています。書いていて、「当時のわたしは、そんなに貧しかったのか……」と泣きそうだし、そこまで金に困っていたならば、謝礼の出る乱交パーティーに参加して稼げばよかったのでは、とも思うのだけども、そういうわけではない。デート相手にご飯をご馳走してもらうのは嬉しいけれども、セックス後に金を貰うのは嫌だというのと近いかもしれません。いや、全然近くないか。