「掃除が好きな人」という存在

ちなみに夫は掃除が割と好きらしい。
それを聞いた時は思わず「へ、変態!」と言いそうになった。

先日テレビで、清掃業者の仕事を紹介する番組を放送していたのだが、油で真っ黒になった中華料理店の厨房を掃除する業者の姿を見て「俺もこういう仕事がしてみたい」と言ったのである。

まるで、ハズキルーペが尻に敷かれる映像に「オレこれで永遠にヌケる」と言われたかのような衝撃を受けた。

私は自分が掃除嫌いなので、他の人もみんな掃除が嫌いで、夫も渋々やっていると思っていたのだが、そうでもないらしい。

多様化社会と口では言うものの、何だかんだで己の感覚が基準になってしまい、自分と違う人や考えを、差別どころか「存在しないもの」とさえ思ってしまうことがある。

しかし目の前に「掃除が好きな人」という自分の中でUMAと同じ存在だった生き物が実在していたのだ。
自分が理解できないもの=無、もしくは変態ではない、ということである。

ちなみに、去年の夫への誕生日プレゼントは「掃除機」であった。
マジでそれでいいのか、と思ったが、それではロボットを欲しがる女児に「お人形にしなさい」と言うのと大差ないし、自分で言えばガチャで出したイケメンを「JPEGじゃん」と言われるに等しい。

むしろ夫が掃除好きというのはありがたいことである、夫用の掃除用具に対する投資も惜しまないようにしようと思う。

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