需要のない続編シナリオ

 セックスレスと疑惑の総合商社にも書いたが、「関節技の時に邪魔だからチンポなどとってしまいたい」と言う夫は性欲がきわめて薄い。

最近、ラブドールを抱ける風俗店ができたと聞いた。私も昔からオリエント工業のHPでドール達を観賞するのが好きなのだが、夫に「どの子が好み?」と聞くと「いやべつに好みとかないし」とおっしゃる。

アル「なんで?」

夫「なんでって、人形だから」

アル「それでもオタクですか、軟弱者!」

軟弱者!と叱ったものの、夫はもともと萌えに興味のないオタクだ。むしろ私の方が「ラオウとトキとケンシロウとジュウザと5Pしたいな~」と妄想する夢豚である。

しかしラオウの等身大ドールは巨大すぎるし、我が家にラオウを収納できるスペースはない。もし購入したとして、私が死んだ後、残されたラオウはどうなるのか。仲のいい友人も「なんか汁とかついてそうで気持ち悪い」と引き取ってくれないだろう。

実際、処分に困ったダッチワイフが山林に捨てられて「死体遺棄事件か?!」と騒ぎになったこともあるらしい。

そんな懸念を抱くカスタマーのため、オリエント工業では里帰り希望のドールを丁重に供養してくれるそうだ。これで“オリエント工業殺人事件”が起こる心配はないだろう。

とはいえ世の中に男性型ラブドールが普及していないのは、やはり需要がないからか。

需要がないと言えば、先述の記事で鈴木宗男の夢小説を書いたところ「どこに需要があるんだ」と皆に言われた。無論どこにも需要はないし、それを載せるTOFUFUも狂っているが、先日ふと思いついて続編シナリオを考えてみた。

北海道で許されぬ恋に落ち、サハリンに逃避行した宗男とアルテイシア。

そんな2人に新しい命が宿る―――

宗男「驚いたな、まさか4つ子なんて。歯舞・色丹・国後・択捉と名づけよう」

アル「ステキな名前、きっと貴方に似たいい子に育つわ」

宗男「似るのはいいが、子ども達が疑惑の総合商社と呼ばれるのは困るなあ」

アル「今風に、疑惑のグローバルカンパニーだったらどう?」

宗男「ははっ、こいつぅ」

彼にこつんとオデコをつつかれた、その時―――

バーン!!!

大きな音を立ててドアが開く!

???「何をイチャイチャしとんネーン!」

アル「あ、あなたは…ムルアカさん…?!」

この後の3P展開も考えてみたが、「たわごとは地獄の鬼にでも言え」と燃やされそうなので、発表は控えようと思う。

もし宗男(またはムルアカさん)萌えの読者がいたなら、この続きを自由に創造してもらいたい。

Text/アルテイシア

※2017年3月21日に「TOFUFU」で掲載しました

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