違いがあるから揉める、でも、違いがあるから面白い

このように、性差に限らず、夫婦に違いがあることは多々あります。挙げればキリがありません。

違いがあるから揉めてしまう…だったら、違いがないほうがいいと考えることもできます。確かにケンカが絶えないぐらいなら、できるだけ違いがない人と結婚するというのは合理的です。

でも、違いがあることが魅力に感じることもありますよね

普段とは違う生活を味わいたいから旅行に行くのと同じように、同じように日々の生活でも、配偶者が自分と違うところを持っていることに刺激を得ることもある。

また、違いがあってもその調整がまったくできないわけではありません。国同士の付き合いでも、対話を積み重ねて、外交をしていますよね。

夫婦で同じ部分があってもちょっとしたことでケンカをすることはありますし、違う部分があってもそれがお互いにとって楽しめることはあります。

相手がそういう人として、尊重する気持ちがお互いにあれば、大抵の人と気持ちよく付き合えるものだと私は考えています。

Text/斗比主閲子
※2017年7月5日に「TOFUFU」で掲載しました。