明確に伝えることも、必要なリアクション

今回のあなたからの相談で、ひとつだけ気になったことがあります。
あなたのために彼がしてくれたことは、それほど目くじらを立てることなのでしょうか。

まあ、彼にされてうれしいこと/うれしくないことはあなたがどう感じたかによって決まるので否定するつもりはないのですが、もう少し素直にそのまま受け取ってもいいんじゃないかな? と。

少し話は逸れますが、わたしはサプライズ文化が大嫌いなんです。
それは、サプライズされる側の都合を無視して、「これだけのことをして驚かせてやりたい」などとサプライズする側の都合を押し付けているように感じるから。
いやいや、それってわたしが喜ぶかどうかよりも、自分が悦に浸るための行動に過ぎないのでは?! と、どうしても思ってしまうのです。

でも、そうではない日常の些細な面倒事を片づけてくれたり、純粋に相手を喜ばせたくてしてくれた思いやりの行動は、穿った見方をせずにそのまま受け取ってもいいのではないでしょうか。
前者の「相手の都合を無視した自分が悦に入るための行動」と後者の「純粋に相手の喜ぶ顔が見たくてした思いやりの行動」は、区別したほうがいいと思います。

具体的に挙げてくださった例を振り返りますが、花が枯れてしまった件について、彼の行動が「女性は花をプレゼントすれば喜ぶに違いない!」という決めつけによる押しつけがましいもので、あなたが「気持ちはうれしいけれど水やりとかが面倒だし」と思うのであれば、それはそれできちんと伝えたほうがいいと思います。
リアクションというのは、なにもうれしいときにだけ表すものではありませんからね。
「こういうのは望んでいない」「〇〇ではなく△△してくれたほうがうれしい」と明確に伝えることも、必要なリアクションのひとつではないでしょうか。

ドライヤーの件に関しては、なんとなくわたしが感じたイメージに過ぎませんが、彼はあなたと感情を共有したかったように思います。
ドライヤー自体はあなたもこれまで使っていたのでしょうし、いいものだと思ってもいたのでしょう?
それなら、「せっかく買ってくれたのに壊れちゃってかなしいね」くらいは言ってもいいはず。
「自分が直接割ったわけじゃない」と自己弁護をしているようですが、なにも彼はあなたを責めていたわけではないのですから、論点が少しズレているように感じました。

あなたなりに思いついた解決策として「喜んでいる様子を見せれば解決する」というのがあるようですが、そこまで合理的に、利害を重要視する必要はあるのでしょうか?
波風を立てないために不本意な行動をして我慢するのではなく、もうすこしカラッとした対応をしてもいいと思いますよ。

前後の連載記事