ガス爆発に驚いてキャミワンピで外に…途方に暮れたときの出会い

最近のテレビ番組ってYouTubeの動画を集めて紹介する形式のものが多くないですか。人のふんどしで相撲というか、金かけてねーなーって思うんですが、我が家の6歳児はそれが大好きで、やっていると必ず見る。事故映像だとかハプニングだとか、わたしは心臓に悪いのであまりすすんでは見たくないのだけれども、子どもにはむしろそのスリルが堪らないようで、「若さ……!」と思っております。

彼氏のマンションで起きたハプニング

さて、わたしも軽く九死に一生を得たことがあります。あれは学生時代、当時付き合っていた社会人の彼氏が一人暮らししていたマンションでのことでした。その日は確か月曜日。週末から泊まり込んでいたわたしは、彼が出社した後も、昼過ぎまでなにをするでもなくだらだらと過ごした後、さていい加減に帰ろうかと身支度をして、玄関で靴を履き、ドアを開いて外廊下に出た瞬間のことでした。爆発音とともに、あたりに噴煙が立ち込めた。

人っていきなり想定外すぎることが起きるとパニックになって、謎の行動に出るものです。わたしは慌てて部屋に戻って、そしてなぜだか羽織っていたGジャンを脱ぎ、鞄から携帯電話だけを取り出して、再び外廊下へと出ました。そして仕事中の恋人に電話を掛けようとしたところで、まだ砂埃が空中に舞っている廊下の向こう側から、ドリフの爆発コントのような、顔が煤けて髪が激しく乱れた作業服姿の男性が、「危ない! 早く! 早く逃げろ!!!」と叫びながら現れたのです。

急かされるまま、駆け足で男性とともに非常階段を使ってマンションの一階まで下り、外に出たところで、男性に「大丈夫ですか?」と尋ねました。男性は「怪我はしてないです。工事中だったんですが、ガス爆発が起きて……」と状況説明をしてくれ、何はともあれ怪我がなくてよかったと安心したところで、マンションから続々と人が出てきて、そしてさらには警察も駆けつけてエントランスが封鎖された。

そこでようやく、携帯電話以外の荷物をすべて彼の部屋に置いてきてしまったことに気が付いた。しかもその日はキャミソールワンピースを着ていたため、まるで下着姿で焼け出された様相……。さて困った。いつ封鎖がとけるのか。不幸中の幸いは、恋人の勤める会社が、マンションから歩いて10分もかからないところにあること。とりあえず戻ってきて帰りの電車賃を貸してもらおうと電話を掛けたものの、まったくつながらない。マンションの前の道路にしゃがみこんで「困った……」と呟いたところで、「困りましたね」と、すぐ近くにいた二十代半ばくらいのちょっとヤンチャな雰囲気の男性が相槌を入れてきた。