感情を言葉にすることは、円満な生活を送るための潤滑剤

現在同棲しているということは、少なからずあなたはこれから先も彼と一緒にいたいと思っていると仮定します。
そのために、あなたと彼の価値観を擦り合わせる作業は必須のはず。
でも、状況を変える努力をするのではなく、感情だけをコントロールしようとするのはとてもしんどいでしょうし、いつか関係の破綻を招きかねないのではないでしょうか。

恋人と付き合う、自分以外の誰かと一緒に暮らすというのは、思いやりなくしては成立しません。
それこそ、先に話した「相手の喜ぶ顔が見たくてした思いやりの行動」はそのままありがたく受け取ってもいい部分だと思います。

なにもこれは、高価なものを買ってくれたとか、サプライズでプレゼントを贈ってくれたなど、金銭的にコストをかけたもの限った話ではなく、たとえば「代わりに食器を洗っておいてくれた」など、生活の些細なことに対する手間も当てはまります。
これだって、自分の負担を減らすために相手がしてくれた思いやりの行動ですよね。
実際はうれしくないことに嘘をついて喜んでいるふりをする必要はありませんが、ほんとうにうれしいことならきちんと言葉に出すなり笑顔を見せるなりはしたほうが得なんですよ。
感情を言葉に出すことは、円満な生活を送るための潤滑剤になるのです。

ちなみに、わたしは夫が代わりに食器を洗ってくれたりごはんをつくってくれたりしたら、これでもかというほど喜びを表現します。
それはほんとうにうれしく思っているからゆえの行動で、もちろん嘘はついていませんが、「あなたがしてくれたことでわたしはとてもうれしいよ」という気持ちは確実に相手に伝わったほうが絶対にいいと思っているからです。
逆に、わたしは夫がいない間に洗面所をピカピカに磨いたりしたら、「聞いて! 見て! 掃除したんだよ! 偉いでしょ! 存分に褒めて!」と自分からアピールもします。
これによって相手が喜んでくれたらわたしもうれしいですし、「こんな些細なことで喜んでくれるならまた次もやっちゃお!」とさらなるやる気にもつながりますからね。
言わなくちゃわからないけれど、言ってわかってもらえるなら、そっちのほうがずっとずっとラッキーじゃないですか。

わたしは、あなたのリアクションが薄いことは別に薄情だとは思いませんし、彼の期待するリアクションを出せないことはあなたが調子に乗っているからだとも思いません。
だからといって、彼の期待するリアクションを出さなくちゃというプレッシャーから、思ってもいない感情を無理矢理に出すのは、あなたのためにも彼のためにもならないとも思います。

なんだか難しく考えすぎのように感じるので、求めていないことを相手の都合で与えられて息苦しいならそれを伝える、理由がどうであれ彼が自分のためにしてくれたことがうれしいなら感情を出す、というように、もっと単純化してもいいのではないでしょうか。

彼が期待しているリアクションではなく、あなたの“ほんとうのリアクション”を出すことで、齟齬が生じている部分の擦り合わせができたらいいですね。

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