【何から始めるべきか】

すでに上記でかなり述べたところがありますが、年収1000万円に至るために何から始めるか、といえば、「カネを持っている人を見つける」ということしかありません。だからこそこれまで自分を雇ってくれていた会社を円満退社することが大事です。

あとは、「とにかく売れっ子のサラリーマン」を見つけることが大事になります。これまでの社内、取引先で「エース」扱いされている人というのは、とにかくカネを握っている人です。その人との接点を深めるのがもっとも手っ取り早い。

私は「枕営業」という言葉は嫌いなので、絶対にそんなことはオススメしませんが、相手が男性の場合は「いい女だな」と思わせてもいいと思います。ただし、こじれるので、男女の関係になってはいけません。その関係が終わったら仕事も切れてしまいますから。相手が男性であれ女性であれ、「使い勝手の良い子分」ないしは「何でも『おまかせください!』『喜んで!』と言ってくれる便利屋」になると、その後さまざまな仕事を振ってもらえるようになります。

私自身は、そうしたスタンスでいるため、自分のことは「ライター・編集業界の『庄や』」を自認しています。「庄や」ってのは居酒屋チェーンのあの庄やです。注文すると「喜んで!」と言ってくれるじゃないですか。アレですよ。

自分のことを「子分」にしてくれる人が3人できると、年収1000万円への道が見えてきます。現に私も初めて2006年、33歳のときに年収1000万円を突破した時は、3人の「親分」がいました。それは、博報堂のS氏、リクルートのF氏、サイバーエージェントのS氏の3人です。このお3方はその後も出世を続け、私もその「おこぼれ」をもらうことができました。特に自分に優れた能力があるとも思えませんが、この「親分」3人が要求したことについては80点ぐらいの仕事をやりつづけられたことが結果オーライに繋がったのではないでしょうか。

とにかく大事なのは「子分気質を持て」「可愛がられろ」「根性出せ」ということです。あと、これは「ワークライフバランス的にあり得ない!」「パワハラだ!」みたいな捉え方をされるかもしれませんが、「休みはナシだと覚悟しろ」「何時だろうが対応しろ」ということになります。フリー・起業における“ペーペー”の時代はこれも仕方ないと割り切った方が後の人生がラクになります。