死ぬまでには観ておきたい映画のこと

映像作家としても活動する映画ライター・たけうちんぐさんが、死ぬまでには絶対見ておくべき名作から最新作まで幅広い映画をご紹介します。

死ぬまでには観ておきたい映画のこと
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  •  心拍数が上がる。とめどない高揚感に打ちのめされる。一曲終わるごとに拍手をしたくなる。  夢を追う者・恋をする者なら誰もが、それらの条件を満たすセバスチャンとミアの歌声に耳を傾けるに違いない。ああ、この世に映画があってよかった。そん...
  • 2017.02.21
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  •  タイトルからして内向的なメロドラマを想像した。その予想はあっけなく裏切られる。ここで鳴るのはお涙頂戴の壮大なストリングスではなく、まさかの破壊音。“妻を亡くした夫”の物語がここまでやかましく、騒々しいとは。決して一面的に収まらず、...
  • 2017.02.16
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  •  悲しみ、喜び、怒り、歓び。日々ニュースで人を殺めたり、人を楽しませる感情の源はどこにあるのか。その答えが分かっていながらも、愛すべき人を愛することができず、またその愛を上手く伝えられなかったりする。 本作の主人公・ルイの家族もその...
  • 2017.02.09
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  •  上映後、あまりの重厚感にまさに“沈黙”する。 強い信仰心が人を殺め、宗教そのものが疑われるこの時代に、信じることとは一体何かを突き詰める。  今、この作品が世に放たれることに意味を感じざるをえない。神の名の下にライフルを撃ち放つ。...
  • 2017.01.19
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  •  生きている間に人はどれだけ嘘をつき、作り笑いを浮かべるのだろう。そこに自分自身の人生は存在するのだろうか。 京子は寝ても覚めても終わらない悪夢にうなされて、今日も“お芝居”を続けている。 爆笑、吐き気、絶望、陶酔を繰り返す。まるで...
  • 2017.01.14
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  •  本当に恐ろしい。見終わった後、その美しさと危うさのギャップに思わず言葉を失う。 それは怪物や幽霊にも勝っている。女のプライドが立ちはだかる。ジェラシーが入り混じる。そこには、閃光と鮮血に塗れた“悪魔”が誕生しているのだ。  201...
  • 2017.01.07
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  •  それは想像していたよりも“地獄”だった。単なる童貞少年の鬱屈した日常をイメージしていると不意を突かれる。 その“地獄”はもちろん命に別状はない。ただ、14歳の世界がいかに狭いか思い知らされるのだ。 思春期は小さな挫折を絶望に感じ、...
  • 2016.12.17
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  • 「少女映画の黎明期に突入する」――『溺れるナイフ』を観た直後はそんな予感に囚われた。女の子が主人公の従来の映画を間違いなく拡張し、空の青さも海も青さも脅かすような、青すぎる“青”春がそこに描かれていた。 『あの娘が海辺で踊ってる』で...
  • 2016.11.15
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  •  映画がなくても暮らしていける。そんなことは分かっている。それが衣食住にも生死にも関わらないことなんて、分かっている。 しかし、ここまで映画に心を丸裸にされるなんて。生活が刺激される。スクリーンの外の景色を変えてくれる。映画が在り続...
  • 2016.11.10
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  •  ここから抜け出したい。そう思いながら、田舎町で暮らす少年少女は孤立する。身体はここにあるのに、心はどこか遠くに行ってしまいそう。その乖離は友人同士では補うことができず、海でも山でも空でも全然物足りない。 そんな夏芽を唯一救ってくれ...
  • 2016.11.05