その女性は今日も一人で空を飛ぶ。フランス、スイス、イタリア、モロッコ、ドイツ。一度は旅してみたい国に仕事で行く。しかも目的は高級ホテル。
毎日がラグジュアリーな料理に、ベッドに、景色。仕事とはいえ、誰もが一度は憧れるホテルに泊まれるなんて夢みたい。こんなの、想像するだけでうっとりする生活です。
ただし、私生活では40歳の独身……。彼女は一体、“幸せ”なのでしょうか?
それは、この映画を観てから判断してみてください。
世界各国の実在の高級ホテルを舞台に次々と繰り出されるのは、絶景の観光地、料理、おもてなし。観ているだけでお腹いっぱいの高級感が味わえます。
主演は、本作でイタリアアカデミー賞を受賞した実力派女優マルゲリータ・ブイ。仕事、恋愛、家族について悩み、迷いながら自分らしい生き方を模索する女性をたくましく演じます。
女性監督マリア・ソーレ・トニャッツィが今を生きるすべての女性に投げかける、新しい人生観と結婚観とは?
他人の物差しでは測れない自分の“幸せ”とは?
【簡単なあらすじ】
ローマに住む独身女性・イレーネ(マルゲリータ・ブイ)は、高級ホテルの“覆面調査員”。世界中の高級ホテルのサービスを厳しくチェックする毎日を送っている。
誰もが羨む生活だが、家に帰れば一人寂しく冷凍食品で食事。ふたりの娘を持つ妹のシルヴィア(ファブリツィア・サッキ)に「その年で独り身のあなたが心配」と言われても、「姪っ子たちがお世話してくれるから大丈夫」と軽くかわす。
イレーネは誰もが築き上げていく“家族”と、“自由”を選んだ自分との生活の違いに悩んでいく。友人として付き合っている元婚約者のアンドレア(ステファノ・アコルシ)との関係はどうなる?
あらゆる人々との出会いと別れの中で、イレーネは自分らしい生き方の答えを模索していく——。