同棲4年目のカップルが人生を見つめる『ザ・フューチャー』

ミランダ・ジュライ ハミッシュ・リンクレイター デビッド・ウォーショフスキー ジョー・パターリック パンドラ Todd Cole 2011 THE FUTURE 2011

 周囲の人々が移り変わっていく中、自分は……。
未来には希望だけでなく、常に焦りや不安が付き物だと思います。そんなすべての女性に贈る、一人の女性の感情の“波”を描いた作品を紹介します。
監督・脚本・主演はカンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞した『君とボクの虹色の世界』のミランダ・ジュライ。現代美術や小説、音楽、パフォーマンスなど多方面で活躍するマルチアーティストでもある彼女の監督2作目は、ありのままの女性を描き、大人として、女としての新しい人生を切り開くストーリーです。

 ロサンゼルスで暮らす35歳のソフィー(ミランダ・ジュライ)は、恋人のジェイソン(ハミッシュ・リンクレイター)と4年間同棲をしている。二人はある日、怪我をした一匹の子猫“パウパウ”と出会う。それをきっかけに二人の生活はゆるやかに変化していく。
仕事を辞め、インターネットを解約し、新たな人生のための準備を始める二人。ソフィーは「30日間で30ダンス」を決意し、ジェイソンは「地球を守ろう」と木を売り歩く。そんな中、ソフィーはもう一人の彼に出会い、未来を見つめる――。

 妊娠してお母さんになろうとしている友人、仕事の成果でキャリアアップしていく同僚……。
周りがどんどん次のステップに踏み入れようとすると、自分だけ置いてけぼりになった気持ちになることがあるかと思います。
ソフィーが見つめ直した人生は、きっとあなたの人生でもあるでしょう。本来自分が目指していたものは何か、大切なものを再確認するためこの映画をご覧ください。
答えはきっと、あなたの中で見つかるはずです。

ミランダ・ジュライ ハミッシュ・リンクレイター デビッド・ウォーショフスキー ジョー・パターリック パンドラ Todd Cole 2011 THE FUTURE 2011

1月19日(土)よりシアター・イメージフォーラムにてロードショー

監督・脚本・主演:ミランダ・ジュライ
キャスト:ハミッシュ・リンクレイター、デビッド・ウォーショフスキー、ジョー・パターリック
配給:パンドラ
原題:The Future/2011年/ドイツ・アメリカ合作映画/91分

Text/Michihiro Takeuchi