あなたはまだ“ガール(女子)”ですか?『ガール』

 あなたは恋に仕事に全力でいますか?
どんな世代の女性からも「これって、私のこと?」と共感を呼ぶ、女子のバイブルのような映画が5月26日(土)より公開されます。
 2006年に発売されて以来、女子のバイブルとして支持され続ける奥田英朗の小説『ガール』を、『60歳のラブレター』『白夜行』の深川栄洋監督が映画化。
様々な状況でもがき苦しみながらも自分らしく生きる女性たちを、繊細に、そして華やかに描きます。
香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏といった実力派豪華女優陣の競演も見どころです。

 由紀子(香里奈)、聖子(麻生久美子)、容子(吉瀬美智子)、孝子(板谷由夏)の4人は仕事も境遇も違うけど、気の合う友だち。しかし、みんな女として生きることに悩みを抱えていた。
30歳を目前にして焦る由紀子は、大学時代の友人・蒼太(向井理)とのトキメキのない恋愛を続け、自分を見失いがちの毎日。
34歳の聖子は仕事で管理職に抜擢されたものの、新しい部下の今井(要潤)と上手くいかず、家庭では夫の博樹(上地雄輔)に子どもがほしいという本音を言えず。
34歳の容子は恋に無縁の生活を送っていたが、ある日仕事でひと回り年の違う新入社員・慎太郎(林遣都)の教育係を任される。
次第に慎太郎に惹かれていく中、妹の結婚が決まり、両親に気を遣われる自分にうんざり。
孝子(板谷由夏)は離婚を経て、6歳の息子を抱えながら仕事復帰。仕事も家庭も大事にしたいのに、なぜか空回りする毎日…。
もう“ガール”ではないのかもしれない彼女たち。
それでも、懸命に人生と向き合っていかなきゃいけない。果たして、彼女たちに真実の幸せはやってくるのか?

 女は何歳まで”ガール”でいられるのでしょうか?
恋愛、仕事、オシャレ、結婚、友情…次々と出てくる“ガール”と“女”の狭間で揺れ動く彼女らの本音トークの数々には頷くばかりです。
また、劇中には「100回生まれ変わったって、私は100回とも、女がいい」というセリフがでてきます。
あなたは今のところ、来世は男と女どっちに生まれたいですか?
ただ、答えがどっちにしろ、せっかく女性として生まれたのなら、女としての人生をめいっぱい楽しみたいものです。この映画には女として生きる人生の楽しみ方のヒントがたくさん詰まっていますよ。
自分に似た登場人物と一緒に笑って、泣いて、悩んで…もう一人のあなたの人生をぜひ体験してみてください。

5月26日(土)より全国東宝系にてロードショー

監督:深川栄洋
キャスト:香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏、上地雄輔、要潤、林遣都、波瑠、加藤ローサ、向井理、檀れい
配給:東宝
2011年/日本映画/124分

Text/Michihiro Takeuchi