ティム・バートンが愛したアンチ・ファンタジー!本当にあった怖い“文化系DV”『ビッグ・アイズ』

1960年代、アメリカで一大ブームを巻き起こした絵画〈ビッグ・アイズ〉の作家ウォルター・キーンは一躍時の人となる。しかし、その絵画はすべて妻のマーガレットが描いたものだった——。ファンタジー映画の巨匠ティム・バートン監督が贈る、世界を揺るがした斬新すぎる実録・DV復讐劇。

 許しがたいDV被害が、約50年前にアメリカで発生しました。
「殴る」「蹴る」「突き飛ばす」
暴力で女性の立場を踏みにじり、精神的に追い詰めるDV。その種類は数多くあれど、こんなDVは聞いたことがありません。

「描かせる」
……これは一体どういうことでしょうか?


 アメリカのアート界の話題を独占した“本当にあった怖い文化系DV”と、それに打ち勝つ奥さんの爽快な復讐劇です。

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『シザーハンズ』、『アリス・イン・ワンダーランド』、『チャーリーとチョコレート工場』と数々の“毒”を含んだファンタジーで世界中を虜にするティム・バートン監督。
今回、彼が選んだ題材は自身も夢中になった絵画〈ビッグ・アイズ〉を巡る“毒”しかない実話。ファンタジーとは真逆の物語です。

 言葉巧みに人々をだまし続け、嫁を軟禁状態にする夫・ウォルターを演じるのは『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ。
内気な性格のため、夫に従うまま絵を描き続ける妻・マーガレットを『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムスが演じ、彼女は本作で第72回ゴールデン・グローブ賞を受賞しました。

「描かせる」という前代未聞のDVに、奥さんは一体どう打ち勝つのか?
そこはさすがのティム・バートン。重暗くさせることなく、笑いも交えて軽やかに物語を運んでくれます。


新感覚“文化系DV”に立ち向かう術とは?


 【簡単なあらすじ】
 バツイチのマーガレット(エイミー・アダムス)は幼い娘の手を引いて、絵で生計を立てようとカリフォルニアにやって来た。似顔絵を描き始めた彼女が出会ったのは、パリの美術学校に通っていたというウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)。自信家の彼に惹かれ、二人は出会って間もなく結婚する。
やがてナイトクラブにキーン夫婦の絵が飾られると、そこで思いがけない事件が起きる。

 絵を見るためクラブに殺到する人々が注目したはマーガレットの絵画〈ビッグ・アイズ〉。だが、作者が誰か尋ねられると、ウォルターは堂々と「僕です。」と答える。

 やがて人気アーティストとしてアート界を席巻するウォルターだが、世間は本当の作者を知らない。彼に無理強いされるがままに、自室にこもって絵を描かされ続けているマーガレットの存在を。
怒鳴られる。脅される。自由を奪われる。耐えかねたマーガレットはついに、ラジオで真実を打ち明けるが――。