ダーツデートで「すごーい」はもう言えないけれど、「知らない」ことを楽しみたい

ダーツデートに連れていきたがる年上男性の画像 Clem Onojeghuo

まったくスレた女になったもんだ!
同級生の女友達と話ながら、私は心底そう思いました。

実は先日、まる1日お金と時間をかけて、やりたい事をやり尽くそうという話になり、双方希望を出し合ってみたら「高級ホテル朝食」「エステ」「百貨店で買い物」「昼から飲む」「夜はホスト遊び」と、1ミリも童心のない計画に落ち着いてしまい、まったくもってスレたもんだと、しみじみ思ったのです。

30歳をすぎそれなりに仕事を頑張っていると、ちょっと美味しいものを食べる、海外へ行く、高価なものを買う、といったお金で味わう特別感な経験は、あらかた経験しつくします。
なんならその辺の男性よりも詳しかったりすることもある。しかし、ふと成長した自分を振り返ると、なんとも可愛げのない女がおるわ!と、失笑してしまうことがあります。

先日もある男性の惚気を聞きながら、可愛らしいプライドに苦笑しつつも、無邪気に喜べない自分に、同じくらい嫌気がさしてしまったものです。

年下をダーツデートに連れて行く男の下心

それはある殿方が、二十歳そこそこの女性をダーツデートに連れて行っている話を聞いたときのことです。

男性の年齢は、まあアラフォーくらいでしょうか。とにかく一回りくらい年下の女の子と、ダーツデートに行ったのだそうです。
もちろん男性はダーツ経験者。マイダーツも持っていたし、投げればきちんと的に当てることができます。一方女性は人生で、2、3回目らしく、男性に勝てるわけもなく、「すご〜い!」とナチュラルに羨望の眼差しを向けていたようです。

微笑ましいですよね。本当に。でも、私はその話を聞いたとき、「自分が確実に“大人”になれる場所に引っ張り込むなんて、なんてあざとい奴だ!」と、失笑してしまったのです。

ダーツバーって、薄暗くて大人な雰囲気で、大人になりかけの頃に憧れを抱くものです。その憧れを利用して、人生経験未熟な女性を連れ込むのって、もう恋愛の方程式上勝ちしかみえないわけです。

しかし、ダーツどころか人生の色んな的を、狙って当てたり外したりしている女からすると、ダーツなんて遊びは立ちっぱなしで辛いし、腕も痛くなるし、そもそもただ矢を投げることに面白みを感じないわけです(もちろん全女性がそう思っているわけじゃないですよ)。

ちなみに同じ理由で、ビリヤードも心底ずるい選択だと思う。
「お酒飲みながら遊べていいじゃん」なんて言う人には、「いやいや、酒飲むなら座って飲みたいよ!」と切り替えしてしまうのが、スレた女の証拠です。