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  • 2018.02.13

恋愛に興味がない私がバレンタインに思うこと

バレンタインデーには贈り物をして、恋人同士で過ごしたり、好きな人に思いを伝えたり…そんな定番の過ごし方と照らし合わせ、実は恋愛への興味薄いというニクヨさんの考える「恋人の日」の過ごし方とは?

肉乃小路ニクヨのニューレディー入門
Gayle Nicholson

 明日はバレンタインだそうです。
私はずっとゲイの女装として過ごして来たので、
男なのにチョコレートを渡すのなんて変?
と思って約40年過ごしてきました。
けれど女装でお店に入るようになって、ビジネスチャンスと考えるようになってからは
お得意様に日頃の感謝を表す機会だと思い、
チョコレートを差し上げるようになりました。

 私だけに関わらず、最近は世の中の風潮も同じみたいです。
クリスマス同様、バブル前くらいまでは女子から男子への本命チョコが主流でした。
バブル期には女子がチョコレートと何か他のプレゼントをして、
ホワイトデーに男子が倍以上の値段のプレゼントを返すという恐ろしい慣習がありました。
ゲイだった私にはどうでも良いイベントでしたが、
いつしかそういう風潮より、義理チョコや友チョコなど日頃の感謝を表すものへ
変わっていきました。
最近は男子もチョコレートを買ったり、中には自分のご褒美用の需要も
一定量あるとか。チョコレート業界は裾野を広げながら
上手いこと時代を捉えて変化しているなぁと感心します。
よっ!マーケティング巧者!

私のバレンタインと恋愛事情

 私の学生時代は小さい頃は肥満児で、
色気づいてからもゲイと自覚していて、敢えて恋愛と離れた感じの
ポジションを意識していたので、バレンタインの思い出は殆どありません。

  いや、ブスじゃなかったんですよ。中高生の頃はそれなりに可愛かったんです、私も。
告白も何度かされました。
でもゲイの自分は男女の恋愛に巻き込まれたくないし、
何処かで幸せになってはいけないという呪いを自分で自分にかけていたような
気がします。

 だから、私の中高生の頃を知っている人はだいたい凄く変わった人という
印象を持っていたのではないかと思います。
不思議ちゃんになることと、ガリ勉になることで私はそういった面倒を
避けてきました。

 男性とのSEXをする前に女装を始めたのも、その方がモテなくなって
気が楽という何処か逃避行動が動機だったようにも思えます。
恋愛に費やす時間よりも経済のことを考えたり、社会の仕組みを知ったり、
みんなを楽しませることを考える方が楽しかった。
そして一人でもそれなりにやり過ごせるようになってしまった。

 で、気がつくと私は今年43歳です。
そう、Loveカテゴリーのコラム担当の私が遂に告白します。
私は昔から恋愛に興味が無い、いや、むしろ苦手なのです。
だけど、誤解しないでください、愛はありますよ。
みんなを楽しませたり、良い仕組み作りを提案する愛は。ほほほ。

恋愛が苦手でも生きていける仕組みの検討を!

 最近の若い人を見ているとかつての私みたいな考えの人が多いような
気がします。お店に来る若くてカッコいい子、カワイイ子が意外と相手なしとか。
私は23歳と結構遅い年齢で初体験をしたのですが、可愛くて賢い子が
意外と25歳くらいでも未経験だったりします。
結婚年齢もどんどん上がっていっています。
恋愛適齢期も上がってきています。
少子化が問題視されていますが、今更お見合い制度の復活というのも
ちょっと時代にそぐわない気がします。

 少子化に対応するには保育園や学童保育の充実と共に
高齢出産の成功率を高める研究、代理母出産なども真剣に向き合って
考える必要があります。そして、大本命の移民の大幅緩和も。
一人一人の恋愛、出産、育児プレッシャーを軽くしつつ、
新しい血を取り込んでいくということも待ったなしです。

 バレンタイン前日に恋愛について考えて、少子化やその対応策を考えちゃうなんて。
私のような人間をこじらせ女子というのかしら。
ほほほ。

Text/肉乃小路ニクヨ

次回は<ぶっとんでるけどロマンチスト?私が考える「北国の人」>です。
厳しい寒さと大雪を観測した今年の冬は、立春を過ぎてもまだ寒い日々が続きます。もしもさらに寒い北国に移住したらどうなってしまうの……と想像してみると、実りがすばらしいことと、想像力がたくましくなるのはメリットかも?

ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装
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