「わたしにとって大切な人」という絶対評価を
自分がされて嫌なことは相手にもしない、これは鉄則です。
世の中には様々なタイプの人間がいて、自分の理想とする人や、優れている人ももちろんいますので「いいなぁ」「素敵だなぁ」と羨ましく思う気持ちはわかります。
しかし、「彼は他の男性に比べてデートが下手」だとか「彼は友達に比べて給料が少ない」だとか、誰かと比べて当の本人を下げるようなことをしてしまうと、残酷すぎて彼自身は悲しく思うでしょうし、どんどんキリがなくなってあなたも満足しないまま疲れてしまうのではないでしょうか。
どうしても、どうしても比べることをやめられないのであれば、せめて彼の好きなところ、いいところを軸にしてみませんか?
たとえば過去に遡って「前に付き合っていた人よりも今の彼の方が素直な自分でいられる」「元彼のこういう部分が嫌で別れたけれど、今の彼はそういうところがない、だからとても居心地がいい」とか。そういったポジティブな部分に目を向けていくことは、悪いことではありませんからね。
しかし、この“過去に遡ってポジティブな部分で比べる“というのは、あくまでも気持ちを軽くするための妥協策で、根本的解決だとは言い切れません。
本来であれば、絶対評価であるべきなのです。
わたしは夫のことを世界で一番いい男だと心から思ってますし、それを口に出していますが、じゃあ夫は他の人にとっても世界で一番いい男か? と聞かれたら、それはわかりませんし、きっとそうではないでしょう。
だけど、そんなことはどうだっていいのです。
だってわたしが見ている夫は、わたしの目の前にいて、わたしと接している夫ですから。
たとえ夫が友達をつくるのが苦手だとしても、わたしとは十分すぎるほど楽しくコミュニケーションを取れているなら、全く関係ない。
付き合っているうちは友達に恋人の紹介をしたり、グループで遊んだりする機会も多いでしょうが、実際結婚してみたら生活の多くを占めるのは2人の時間です。
むやみに他人を傷つけたり、人と関わって仕事することすら難しいほどコミュニケーション力が不足しているのでしたら考えものですが、そうでないのなら大した問題ではありません。
もしもお金の管理が下手だとしても、それが借金地獄で首が回らないだとか、クレジットカードのブラックリストになっているだとか、生活を脅かすような危険な人ならお付き合いを躊躇しますが、ちょっと計算が苦手でどんぶり勘定しがちな性格、ぐらいのものだったら、大きな価値観の違いとは思いませんし、「結婚したら家計の管理はわたしに任せてね」で済む話です。
誰にだって得意不得意があって当たり前。
わたしは細かい予定を立てたり、事前に計画をするのがとても苦手なんですが、そこは夫が得意だから頼っています。逆に夫は料理が苦手な分、わりと上手くやれるわたしが担っていますよ。
そんな感じで、補い合い、助け合いができて、いい関係が保てるのであれば、それで十分ではないでしょうか?