「我慢」が第一にくる関係は破綻する
たとえば、生活費もままならないぐらい趣味にお金を注ぎ込んで貯金がゼロ、声優のライブで全国遠征するために仕事をサボる、とかだったら結婚を考えられずに彼に文句を言いたくなる気持ちもわかります。
何事も度が過ぎているのは良くないですからね。
でも、相談内容から読み取れる限り、そういうわけじゃなさそう。
ファッションだとか、映画鑑賞だとか、海外旅行だとか、あなたが自分の周りの人に彼の趣味を説明するときに、あなたの中で格好がつく、あなたが理想とする崇高な趣味なら文句はない、と言っているようにわたしには聞こえますが、いかがですか?
だとしたら、それは紛れもなくあなたのワガママだとわたしは思います。
“絶対に許せない”とまで言ってしまうぐらいですから、声優好きの彼という存在が生理的に無理なのでしょう。彼のことが好きで結婚を考えていらっしゃるようですが、そもそもあなたに歩み寄ろうとする姿勢とは思えません。
それにあなたは“わたしが我慢し続けた方がいいのか”と仰ってますが、ずいぶん“自分だけ”という意識を持っているんだなぁ、という印象を抱きます。
彼はすでにあなたが嫌がるからとグッズの購入を我慢しているということ、忘れていませんか?
相手を自分の理想とするかたちに支配しようするのは、良くないですね。
どちらかが「自分“だけ”が我慢している」と思っている時点で、いずれ破綻することは目に見えています。
自分が我慢をしている分、相手も自分と同じか、もしくはそれ以上に我慢しているということは忘れてはいけませんよ。
結婚=妥協の積み重ね、我慢の連続、だなんてよく言いますが、わたしはそうは思いませんし、むしろその考え方はいかがなものか? と疑問があります。
妥協や我慢とは、納得はしていないけれど諦めてとりあえず相手に従っておくということで、その先にいい関係が待っているとは考えられないんですよね。
そうではなく、新たな問題が生じるたびに話し合うことを怠らず、歩み寄る姿勢を見せ続け、最終的にお互いが納得できる落とし所を見つけるということが必要なのではないでしょうか?
以前、恋と愛の違いに悩む女性からの相談の記事でもお話させていただきましたが、大切なのはあなたが誰とどんな関係を築いていきたいか、そしてそのためにどう向き合っていくか、です。
「我慢する」「我慢させる」という選択肢が1番はじめに出てきて、気に入らないことが生じるたびに片っ端から排除しようとしている今のあなたのままだと、誰が相手でもいい関係は築けないと思います。