セクシャリティーは変化する
私は今のところゲイ男性という括りですが、
この先もずっとゲイだという風にも思っていません。
歳を重ねるにつれ、人に対する見方や愛し方は変わります。
私も若い頃に比べるとグッと恋愛対象の範囲が広がってきました。
ある程度年齢がいくと歳下はだいたい可愛く見えますし、
同年代から歳上も共感や頼もしさ、年齢を重ねた魅力に目がいきます。
体型も自分が贅沢を言える身体でも無いので、
極端でなければあまりこだわりがありません。
この先もしかすると女性を好きになることもあり得るとすら思っています。
えーっ嘘!? という声も聞こえて来そうですが、
私がこういう風に考えるようになったのも私が二丁目のミックスバーやクラブで
長年働いて来たからだと思います。
ノンケと言われていた男性が女装とならばSEX出来るというところから始まり、
いつの間にかゲイになっていたということもありましたし、
鬼レズと自らを称していた女性が結婚して子供を産んだりしています。
女性から男性になろうとしていたFTMでレズビアンだった女性が
男性としてゲイと付き合うということもありました。
人のセクシャリティーはかくも多様で変動するというのを
間近に見ていると自分を決めつけるのは馬鹿らしいなと思うのです。
それよりもどんな形であれ、当事者達が生き易い社会になれば良いと思うし、
そういう多様性の応援になるのであれば、LGBTの運動も応援しがいがあるなと思うのです。
あなたは間違ってない
私の感覚からするとあなたは間違っていないと思います。
これが正解ということがないのがセクシャリティーです。
あなたは絶対に間違ってない。
植え付けられた畏れに縛られること無く、手のなる方、
自分で自分を祝福したくなる方に進めば良いのです。
他のレズビアンがあなたを責めたとしても
私はあなたを祝福したいと思います。
大丈夫。幸せになってください。
Text/肉乃小路ニクヨ
次回は<男友達と遊びに行ってはいけないの?交流は広げることと同等に、深めることにも価値がある>です。
今回の相談は、長年付き合っている彼氏がいるけど男女間の友情を信じてるから男友達とも遊びたい、という女性からの投稿。友情の在り方は人それぞれですが、ニクヨさんが指摘する点は少し違ったところにありました。
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