虚しい正論
私が沼地のようなところで生息しているせいかもしれませんが、
あなたの正論が虚しく思えます。
生きていたら理屈や理想と離れた手段を取らなければならないこともあります。
また私達は生身の人間です。生理的なものも大いに影響してくるでしょう。
絵に描いたようなラブストーリーなんて世の中にはほとんどありません。
「水清ければ魚棲まず」ということわざは私には真理のように思えます。
あなたはどう考えますか?
大きなお世話かもしれませんが、本当にこんな感じで
将来確実に来るであろう人生の荒波に対応できるか心配です。
何故なら社会、世間というのはあなたが思っているよりずっと濁った世界です。
でも、だからこそダイナミックで豊かなのです。
時には傷つくこともあるけど、色々なものを見て、触れて、感じて、考え続け、愛を育む。
それが私の考える人生であり、成長です。
それなのに、わざわざ遡って彼の過去のことで怒るって意味がありますか?
そこに愛はありますか?
あなたの文面を読むと今あなたは彼からとても大切に愛されているのがわかります。
心配なのは細心の注意を払ってあなたを扱っている彼の方です。
長い間、細心の注意を払い続けると人間は心折れてしまうものです。
少しの間怒ってしまうのは人間だから仕方ありませんが、彼に負担をかけ続けるのは得策だと思えません。
配偶者の覚悟
あなたの相談内容に回答するなら、彼を許してください。
でも許す、許さないの前にあなた自身を省みてください。
大切なのは寛容、未来志向です。
たしかに人間というのは過去からの積み重ねで現在があります。
時間は過去から現在に流れるという考え方もあるでしょう。
でもそのような考え方では、ずっと過去に縛られたままです。
薄ぼんやりでも良いので、自分のなりたい未来を考えて、
そこから現在地を見てみます。
そして現状を認めつつ、どうやってそこにたどり着けるかな?
と思いを馳せます。
過去の事実は変えることはできませんが、
未来や現在へのレッスンだったと意味付けることで解釈は変えられます。
変えられない過去の事実に縛られているより、それを糧に未来を仲良く上機嫌に
生きるための方法を考える方が
ずっとずっと大事だと私は思います。
過去に囚われ続けるのも人生。
未来に集中するのも人生。
同じフォーカスをするのであればあなたはどちらを選びますか?
よく考えて悔いの少ない選択をされることを祈っております。
Text/肉乃小路ニクヨ
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次回は<「兄がニートにならないか心配です」でも、家族の心配ってあなたの仕事?>です。
新年一発目ということで、今回は「家族」についてのご相談にお答えします。17歳という年齢にして、兄や妹のことを気にかけて、自分の夢を諦めるべき…?さて、ニクヨ先生の回答とは?
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