米を食べるように美味しそうに浮気しちゃう

大人になった私は、あの頃は知りもしなかった「セフレ」「セカンド」「浮気」など、様々な男女関係の形を表す言葉を覚えてしまいました。

こうして改めて文字にしてみると、肯定しにくいワードの数々に自分は当てはまりたくない! と思うものですが、実際どうでしょうか。全く身に覚えのない言葉だ、なんて言い切れる人は少数派なのではないでしょうか。もちろん私もそのひとりで、セフレを作ったこともセカンドだったこともありました。私の場合、息を吐くようにというか、米を食べるように美味しそうに浮気してしまいます。

だけど世間では、そういった男女関係を作っている女性ってなぜか楽しそうというより苦しそうな方が多い気がしませんか。私にはカラダ以外の価値がないだとか、彼のイチバンになれないだとか病みぎみの女性もちらほら。

最初から好きで好きでカラダを許したのならば仕方がないけれど、なんとなくでそうなって、気が付いたら好きになってしまっていた。男女関係なんてそんなもんですよね。良くない事だとわかっていても、そういう恋愛をしてしまいがち。良くない事だとわかっていても、ご飯をおかわりしたり夜中にプリンを食べたりしてしまうのと同じです。

読んでくださっている皆さんの性格は知ったこっちゃありませんが、もういちいち病むのも正直面倒くさいし意味不明なのでやめませんか。

「セフレ」「セカンド」「浮気」…そんなドブの世界の男たちを想って枕を濡らしたら、私たちの可愛い可愛いウサギさん柄の枕カバーにカビが生えちゃいます。もしかしたら食欲が失せてケーキ2個しか食べられなくなって痩せてしまうかも…考えると恐怖でフラペチーノを持つ手が震えます。

もしそんなドブにハマってしまったときは、ジタバタするともっと足が抜けなくなります。田植えをしたことがあるのでこれは間違いないです。落ち着いてゆっくりドブから脱出して足を洗いましょう。

でも、かといって、ドブ遊びが死ぬほど悪いかと言われたらそれもまた違う気がします。

だって、セフレがいれば彼氏には言えないような性癖を披露出来るし、エロの為だけに呼び出しても何の問題もない。必要なくなったら何の話し合いも罪悪感もなくフェードアウト出来る。そして何より、恋愛感情もないのに何度もエロをしているということは相性がハチャメチャに良いということですよね。それだけで嬉しい楽しい大好きです。
餃子とビール、ピザとコーラ、あなたとわたし。好きな食べ物を食べて寝やすい寝巻きと枕で寝るように、カラダの相性のいい男を手札として持ったっていいですよね。

流行りのスイーツだって太ると思って食べるより、甘い物サイコー♡ と思って食べた方が断然美味しい。男だって病みながら抱くよりも、女性ホルモン活性化サイコー♡ と思いながら抱いた方がきっと美味しいですよ。

その関係のダメなところばかり気にして病むより、好きな男と遊べる! ご飯行ける! 飲める! そして! そう! ヤレる! いぇーーい!! はっぴー!!! くらいの気持ちでいた方が人生楽しいと思います。ウルフルズのあの歌のイメージです。

どうせするなら何事も楽しい方がいいです。「遊びから本気に」なんてほぼ無いので、それなら遊び尽くしてやりましょう。しゃぶり尽くしてやりましょう。だから「恋とか愛とかそういうのちょっとわかんないけど、普通に好きだよ!メロンパンくらい好き!」くらいのテンションじゃダメでしょうか?
いま病まずに楽しめちゃえば、将来「あのときなんだかんだ楽しかったな~」と言えるかもしれません。

セフレに愛されたい、この恋を成就させたいなんて感情については、とりあえずまた来月の生理前にチョコでも食べながら考えればいいじゃないですか。セフレを作るような男、私を二番目にする男、浮気をする男…そんな彼に愛されることが私の幸せな恋愛だって来月もまだ言っているようなら、もうどうしましょうね。パニックですね。とんかつ食べたら治るかも知れません。

Text/かえざんまい

初出:2017.06.28

次回は<ひと夏の恋はセックス3回まで。ウッカリさんのための夏のセフレライフ>です。
なんとなく出会った男性とうっかりセックスしちゃうことが多発するのも夏だからですよね。セフレになっちゃう!などといちいち悩むのもバカバカしいとは先週お伝えしたとおりですが、関係を続ければどうしても相手のことを好きになってしまう。じゃあ「楽しい思い出」を思い出のままにしておくにはどうすればいいっていうのでしょうか。