離婚しない自信なんてあるわけないよ? 新婚ホヤホヤ女子、ドラマ「最高の離婚」を観る

 みなさん、ハマってますか?

 ドラマ「カルテット」!!!
わたしはハマっております!! さてそのカルテットと同じく坂元裕二氏が脚本を書いている「最高の離婚」というドラマが大好きで大好きで大好きなんですが、最近このドラマについてのツイートばかりしていたら、次のコラムで「最高の離婚」と自分の結婚について書いていいよ〜と言って頂けたのです!! 嬉しい!! というわけで、お付き合い頂ければ幸いです。

新婚早々、「最高の離婚」を夫にすすめる

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 わたしは先日オットと同居をはじめたんですが、もうね早速、全話観てもらいたいと思っている。まず、どんなドラマなのかといえば、まあ「最高の離婚」というタイトルなだけあって、離婚した夫婦のドラマである。

 新婚早々、離婚のドラマを観せるなんて! と思われそうだが、新婚早々というより結婚前から、わたしは自分が離婚しない自信なんて持っていない。何しろ、結婚するのは初めてのことなんだから、やる前から自信を持てるわけないじゃないか。でも、自信がないからこそ、ちゃんと慎重にもなれると思う。結婚生活初心者マークをつけて、安全運転を心掛けて進んでいきたい。

 ものすごく乱暴にざっくりいえば、「最高の離婚」は離婚した二人と彼らを取り巻く人々とが織りなすドタバタ劇だ。尾野真千子さん扮するずぼらであけっぴろげな性格の妻のユカと、瑛太さん扮する几帳面すぎる細かい性格の夫の光男が、ちょっとした喧嘩をキッカケに離婚届を提出するところから物語がスタートする。この二人の性格、うちの夫婦とほんのりかぶっているので、尚更真剣に観てしまう。

 この二人はお互いに、お互いを好きでいるのにも関わらず、夫婦として共同生活するにはあまりにも性格が違いすぎる。

 その性格の違いが引き起こす不幸が、実にリアルに、コミカルに描かれている。 例えば「たまに化粧したら旦那が喜ぶわよ」と仕事先で助言を受けた妻が、帰宅後即、洗面所にこもりフルメイクをするが、夫はまるで気付かない。そればかりか、自分で作った夕餉を食べながら、妻のDVD延滞を注意する。その間、食卓の上に上がり続けるペットの猫を、二人が交互に床に降ろす。喧嘩しながらも息ピッタリの二人は微笑ましいが、妻は何も言わず一人で化粧を落としてDVDを返却しに行ってしまう。妻が自分のためだけに化粧を施したことに、夫は一生気が付かないのだ。切ない。実に切ない。

 性格が正反対の二人は、生活スタイルも望む幸せの形も違う。
無理にお互いを合わせようとすればするほど、好きな相手のいいところまで歪めてしまうことになる。そしてそれが辛いと感じる…。些細なことで言い争いが続き、芋づる式に不満をぶつけ合う様子は、本当に切なくてもどかしい。

 とにかく、ああ夫婦なんて所詮、紙切れ一枚を提出するかしないかの違いなんだなあ〜ということを思い知らされるドラマである。二人は離婚届を提出したあとも同じ家に住み、互いの家族の問題に向き合い、息もピッタリで、なんだかんだお互いを好き合っている。むしろ離婚を経て、やはり相手を好きなんだなという自分たちの気持ちを再確認することになる。それでも、それでも、だ。紙(離婚届)を出してしまっているので、もう夫婦ではないのだ。