―豊胸を考えたりとか…。

B：あります！

H：あります！でも、予算の問題と恐怖が勝って、受けるにはいたりませんでした。
安いところだとヒアルロン酸注入が1cc約1000円なんです。でも1cc入れても変わらないし、結局100cc以上入れることになるじゃないですか。

A：安かったらやりますけどね。でも、豊胸手術の広告を見るのは大好き（笑）。ビフォア＆アフターにめっちゃ希望が持てる。

―小さいことでメリットはありますか？

B：ないです。

A：ないです。
けど、受け入れて日常では盛ってごまかしてます。ブラの上からパット入りキャミを着ると、かなり盛れるから試してみて！

B：さっそく試してみます！
妊娠すると大きくなるっていう噂があるので、それだけを超楽しみにして、今はパット入れてやり過ごしてます。それに、まだ大きくなる希望を捨ててはないです（笑）。

H：社会的な場で服を脱ぐことはないですもんね。胸を気にして卑屈になるより、パットでも何でも、自信が持てる方法を使って生活していくほうがよっぽど健康的。
それに、全女性がイケメン好きってわけじゃないように、すべての男性が巨乳好きってわけじゃないですから。

あと、小さいと、垂れもしないし、形も崩れないっていう最大のメリットがあるじゃないですか！　そのメリットを活かすため、小さい胸と向き合ってケアしていきたいと思います。 自信をもつ方法を見る

「胸がない」というだけで、初対面の女性同士が、まさかこんなに共感し合えるとは思わなかった。じっくり話し込んだ後は、互いの深いところまで探り当てたような気がして、妙な爽快感が。あ～スッキリ。

「体育の授業以外で水着になったことが、一回もない。海もプールも行ったことがない」という20代前半女子、その気持ち、痛いほど分かる。世の中に「水着」がなければ、私たちはこんなに苦しい思いをしなくてすんだのに。

「豊胸手術の広告をつい見てしまう」との声にも、首がもげるほどうなずいた。私だっていつか……でも、美容整形には、一歩踏み出す勇気がなかった。

　私はこれまで、いくつものバストアップ方法を試してきた。
まずは王道のバストマッサージ。これは意外と効く。特に風呂あがりのマッサージは、女子のナルシシズムを満たしてくれるし、なんとなく形を中心寄りに整える効果がある（と信じている）。実は私も密かに、年末からマッサージをやっているのだが、今試しているベルタアップジェルは使い心地がいい。

　バラ色の宝石みたいな透明ジェルが、小さな胸を包み込む瞬間はなんともいえない快楽だ。塗ったあとはちゃんと、しっとりしている。マッサージ法を見る 　サプリも色々試しているが、今の「ベルタプエラリア」はまだ様子見だ。
胸にハリが出てきたかな？という実感はある。が、座談会ではオフレコで、生理前に胸が張ることを「憂鬱だけど、胸が大きくなるのはちょっと嬉しいかも」という女子もいた。あの感覚に近い。
小胸女子にとっては、ハリが出るだけでも希望なのだ。そう、希望。小胸女子が「バストアップ」を夢見るときの気持ちは、思春期のそれと似ている。

「いつか私もあんな大きな胸になるんだ」とワクワクする一方、「大人の女になる」ことへの漠然とした不安もあった。私たちは理想のバストを夢見ながら、ひそかな思春期の中にいるのかもしれない。20代になっても、30代になっても。 理想のバストを夢見る

Text／北条かや