不倫とセフレが悪いわけじゃない。なぜそれを「彼氏」と呼んでしまうのか?

それって本当に「彼氏」ですか?

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いきなりですが算数の問題です。
デートの待ち合わせ場所に彼氏がいます。そこへ彼女がやってきました。ほかには誰もいないとして、待ち合わせ場所には合計何人いるでしょう?

1 + 1 = 2 に決まってるでしょ? あんたなめてんのかとお思いになった方、申し訳ありません。ですがこの世には、彼氏と彼女の数を足し算すると、3以上になる関係があります。

「彼氏できたんだ。ただ、彼って既婚者なんだよね」
「新しい彼氏なんだけど……実は本命彼女がいてさ」

それって彼氏なの? 不倫関係とかセフレじゃなくて? 百歩譲って「彼」と呼ぶならひとりの男性を指す単語だから分かる。でも「彼氏」なの? モヤっとしながら、恋愛相談に乗り続ける友人が多いのです。

不倫やセフレは悪という話じゃない

どうか誤解しないでください。不倫やセフレは悪いことだから「彼氏」呼ばわりだなんてあたかも正当なパートナーのように振る舞うな、というわけではないのです。

アラサーにもなれば不倫やセフレ関係を「不潔!」と拒絶するほどピュアピュアな女性も少ないでしょう。セフレからの授かり婚、社内不倫がバレて転職、ハイスペと思ったらDV離婚……私たちは清濁併せ呑んだエピソードを乗り越えて成熟していくのです。

でも不倫やセフレを「私が不倫してる人だけどさ」「セフレ君のことなんだけど」とあっけらかんと話せない、ましてや“彼氏”と呼んでしまいたい気持ちがあるなら要注意。あなたは不倫やセックスを楽しんでいるわけではなく、本命になりたい、正式に彼女扱いされたいという欲望を抱いているのではないでしょうか。

本命として愛されたい。それ自体は誰もが抱いている欲求です。しかしその気持ちにフタをして「セフレでも幸せ」「不倫くらいがちょうどいい」と思い込みたいだけだとしたら、あなたの性格上、根本的に不倫・セフレ関係には向いていないものと思われます。