浮気しているすべての女性におすすめの作家、銀色夏生

最後に斉藤由貴さんの『AXIA~かなしいことり~』という歌の詩(詞)を紹介します。これは銀色夏生さんという詩人の方が斉藤さんのために書かれたもので、浮気をしている女性の視点から、こんなフレーズが出てきます。

「いまではあなたを好きだけど/彼とは別れられない/それでもあなたを忘れない」

「これから誰を愛しても/ふたりは胸が痛いのね」(銀色夏生『Balance』角川文庫,1989より)

銀色さんは恋についての詩を書いている著書が豊富なのですが、その中でもとりわけ、好きな女性が自分から去っていってしまう男性目線で書かれた詩が多く載っている『生活』という本も読まれると面白いかもしれません。

「探しているものが見つかればいいね /そのときとなりにいられないけど」

「わたしたちがいつかどこかにいたことを/ためらわず悲しまずおごらずにいよう」

「きみがどんなに素晴らしいところにいて/そこで守られているか/ 時がたつほど身に沁みて/やがてわかるようになるだろう」(銀色夏生『生活』幻冬舎文庫,2012より)

これらを読まれることで、結ばれなかった愛の意味合いがあなたのなかで良い方向に変わるかもしれません。

習慣を捨てるというのは容易なことではありません。ですが、この先、夫となってあなたの生活に本当の意味で寄り添い、唯一の習慣となってくれる男性が、愛を持ってあなたの心をあたためてくれることを祈っています。

TEXT/はくる
記事初出:2016.1.29