本来の情報の意味に立ち返る

 じゃあどうすれば良いのか?
私が言えるのはテレビもラジオも新聞もネットも雑誌も本もバランスよく接触し、自分の知識や経験と照らし合わせて、客観視しながら情報を取捨選択していくしか、方法はないように思います。
イージーカム、イージーゴーで安易に得られる感動はたいして身にならないのです。
自分の人生が本当に豊かになる情報を選別する作業が、結局はリテラシーと呼ばれるものなのかもしれません。

 感動ポルノが成立するのは、安易に感動を求める人が居て、そこに乗っかるスポンサーが居て、大きなお金が動いているからです。
そのビジネスで誰が得をしているのかを考えながら、自分の人生を楽しくする情報を取捨選択していきたい私がいます。

Text/肉乃小路ニクヨ

次回は<売名と寄付の両立はできるのか――わたしがTシャツを売る理由>です。
熊本で起こった震災をきっかけに、寄付の方法を考えた肉乃小路ニクヨさん。ただ持っているお金をそのまま寄付するだけでなく、ニューレディーとしてできることを探す。それが自分にとってもちょうどいい課題であり、自分を調子に乗らせないためにも適した方法でした。