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「子育てがんばってるね」への返答は「だって可愛いじゃん!」でいいはずなのに

わたしが「かかあ天下」と言わせている?

赤ちゃんを可愛がる夫婦の画像 Pixabay

今年のお盆は、20年ぶりくらい(!!)に母方の祖母の家を訪ねました。息子に、田舎で過ごす夏休みを体験させたかったのです。いとこたちも皆、自分の夫や妻や子どもを連れて集まり、複数の家族が一堂に会した場となりました。

すると、「よく動く夫」「よく動く妻」であるかどうかが浮彫りになりがちです。とはいっても、いとこたちは皆、それなりにリベラルに育てられたようで、男性陣は率先して子どもの面倒をみて食器を運び、女だからって配膳と酌を強いられることはありません。

伝え聞く話によると、女性陣は台所にこもってせっせと配膳をし、男性陣は座敷に腰を下ろして酒盛りするという家もあるといいます。万が一そんな事態であったなら、率先して一切の家事を放棄し、ひたすら酒を飲んで、翌朝も最後まで寝ていてやる! と心に決めていたのですが、まったくの杞憂。「世の中は優しさと気遣いに溢れているというのに、なぜわたしは、常に攻撃的な態度で臨んでしまうのか」と自分の心の殺伐さに少し打ちのめされた気分になりました。

わたしにとっては血のつながった親類たちであっても、夫にとっては赤の他人。なんとなく居心地が悪そうです。子どもの世話をすることで、場をやり過ごしていたところ、うちの母に「あらー、ずいぶん子煩悩なのねぇ」なんて褒められていました。すると夫は「いや~、いつももっと面倒を見ろって言われてますから」と返答。うん、そうです。その通り(言われなきゃ動かない「イクメン」とうまく家事・育児を分担する方法)。

が、その返答を聞いた瞬間に、魚の骨が喉奥に引っかかったときの小さな痛みのようなものを感じました。

わたしの母に、もっとも無難であたり障りない返答をし、スムーズにコミュニケーションを取るために、「我が家はかかあ天下である」と冗談めかして返しただけだと思うのですが、気に食わない。なにが気に食わないって、そう言わしめているわたしのことが、です。

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