外食先で息子がぐずり始め……

何をしても裏目に出る日。その夜の外食は、家の近所にあってずっと気になっていた、庶民的な雰囲気の台湾料理店に行ってみることにしました。

19時半すぎに出勤する夫に合わせて、18時に家を出ましたが、そこでわたしは、1つめのミスを犯しました。息子の夕食の時間は、いつも18時すぎだということをすっかり忘れていたのです。

出る直前に、そのことに気が付き、腹ペコの息子にお菓子を食べさせようかとも一瞬思いました。しかし、これからご飯だというのに、お菓子でお腹いっぱいにされては困る。中華なら、オーダーすればすぐに出てくるし、きっと大丈夫。

と、店に入ったところで2つめのミスを犯しました。いつもは息子にジュースを頼むのですが、デザートの杏仁豆腐の写真が美味しそうだったから、ジュースはやめておいて、食後に杏仁豆腐を頼もうと考えたのです。

大人はビールを頼んで乾杯しようとしたところで、息子、自分には水しかないことに激怒。これまでそんなことで怒ることなんてなかったのに……いつの間に成長した? 「ジューチュ、ジューチュ」と騒ぐ息子を黙らせるために、慌ててジュースを追加でオーダー。周りの席を気にしながらあやしつつ、すぐにジュースが届いたので受け取って飲ませようとしたところで、店員さんが「はい、これも」とわたしにストローを差し出したのです。

この状況下では、ストローの袋を破る時間も惜しい。そもそも、こんなに忙しそうなわたしよりも、目の前で暇そうにスマホをいじってる夫に渡してくれればいいのに! と思いながらも片手で受け取って、夫に「これ、お願い」とパス。

ところが、夫は夫で「えっ、これ、どうすればいいの?」と聞いてくる。そんなことまでいちいち指示しないといけないわけ? と、呆れながら「袋破って。わたし、手が離せないから」と、明らかに険のある口調になってしまい、夫はむっとした様子。

この負のスパイラルは、料理が到着し始めてからもまだまだ続きました。