オジサンが思う「いい女」とは。

 もちろんのこと「こんなキモいオジサンにヤレると思われてる」と、へこむこともありません。
「オジサン」は身の程知らずな生き物です。そもそも、そうではなくては10歳も20歳も年下の女性を口説くことなんて、出来るはずもありません。

 なので、注意すべきは「オジサン」たちは若いムスメなど簡単に説き伏せる技能を持っていることです。
けれども彼らの語る「いい女」は大概の場合は「自分に都合のいい女」です。騙されないように、気を付けてください。

 ここから先は余談になりますが、「オジサンは物知り」問題について、我々、年を取った女からすると、同年代の男性(=オジサン)よりもずっと若い男性のほうが物知りに思えます。
いくら「ここの煮込みが美味しい」と大衆居酒屋に連れていかれても、もう最近は似たり寄ったりでさして驚きはないですが、若い男性が連れていってくれる店は「おー、新しい!こういうの、流行ってるんだ!」と新鮮味に溢れている。

 というわけで、この年になって新しい知識を身に着けたいならば、俄然、若い男性と遊んだほうがいい……とも思うのですが、そもそもが異性に「自分の知らないことを知っている」ということを求めるというのは、わたしの悪癖のなせる業です。

  さすがに年下の男性に「教えてくださ~い」なんてすり寄ることは、気色悪くと思うんでしませんが。

Text/大泉りか

次回は <「ただ生き残ってくれることが力になる」体を張って取材する女ライターの道>です。
「ライター」という職業…憧れる響きでもあると思いますが、その内容も様々。そんな世界で強く生きる「女ライター」という方々の苦悩や葛藤は一体どのようなモノなのでしょうか?体験系ライターブームからいま現在まで生き残ってきた人が体験した世界を垣間見てみませんか。