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  • 2017.02.11

「こんなキモいオジサンにヤレると思われてる?」オジサンと会う前に読みたい話

年上の男性に話を聞くということは、「自分の知らない世界」を見させてもらうには絶好の機会。しかし、妻子持ちおじさんでも“下半身の欲”はまた別ものであることもしばしば…そこで、おじさんにとっての「いい女」にならずに美味しい蜜を吸うポイントを押さえましょう。

おじさんは「頼もしい!?」

大泉りか 人妻は不倫の夢を見るか?

「オジサン好き」を表明する若い女性は珍しくありませんが、わたしも例に違わず、ハタチそこそこの若いムスメの時分には「オジサン」が好きでした。

 なぜ「オジサン」が、好きだったのかというと「知らない大人の世界」を見せてくれるからでした。
六本木や麻布や恵比寿といった、ちょっと背伸びした街のオシャレな店に連れていってもらえること……

 いやいや、そんなバブルくさい店ばかりではなくとも、「煮込み」や「しめ鯖」といった晩御飯の食卓で出てきたことのない酒のアテが豊富な大衆的な居酒屋や、安いけれども本場さながらに香辛料の利いた中華の店、車でないとアクセスが不便だけど行列が出来ているラーメン屋、自家製キムチとホルモンが絶品な焼肉屋などなど、それまでチェーン店しか知らないわたしにとっては、そのすべてが「知らない大人の世界」として、いちいちが刺激的だったのでした。

 値段や敷居の高さや雰囲気に物怖じして、自発的には行かない、行けないような店に連れていってもらえること以外にも、「オジサン」にはステキなところがありました。それは、物知りなことです。

 親元を離れてこれからどうやって生きていけばいいのか、まるでわかっていないわたしに、この世界のあらましや、仕事や働くということはどういうことなのかを教え諭してくれる年上の男性の存在は、社会という大海原に身一つでこぎ出したばかりのわたしには、とても頼もしく思えたものでした。

オジサンを落とす「キラーワード」

 そんな「オジサン」たちへの必殺ワードは「教えてくださ~い」です。
オジサンの多くは、経験を積んでいる、知識を持っているという自負がある。
そしてそれらを若い娘に「教えたい」という欲を持っている。
教えることは、尊敬を得ることです。それって気持ちがいいことだからです。
だから「オジサン」に可愛がられたいと思ったら「教えてくださ~い」と甘えることをオススメします。

 ただし、こちらは“ただ甘えて可愛がられたいだけ”であっても、オジサン側はそうではない。
ということで、セックスに誘われることもありました。

 遊び相手としてはいくら好ましくても、セックスや恋愛の相手としては考えてはいなかった場合、その度に「えっ、そういうつもりだったんですか!?」と驚いたり、時には「まさかセックスの対象にされていただなんて……」と傷ついたりもしていました。

 というのも、オジサンからお小遣いをいただいてあれやこれやをしていた女子高生時代を経験していたものの、そういう「ロリコン」は特別な人たち――言うならば「キモいオジサン」――というカテゴリに格納していて、一緒に遊んでいて楽しい「いいオジサン」が、10歳も20歳も年下の女性に下心を持つことなんて、ありえないと信じ込んでいたのでした。

 もちろん今となれば、「いいオジサン」であっても、若い女性を性的な対象として目すことは、至極当然のことであると認識しています。
むしろ、今となれば、二十歳のわたしが『「いいオジサン」と「ロリコン」とを、なぜきっぱりと分別していたか』のほうが不思議です。
それくらい、0歳から二十歳までの間と、二十歳から四十歳までの間には違う景色が広がっているのです。

 というわけで、若い娘のみなさん、「オジサン」に口説かれても驚くこともショックを受けることはありません。
例え、既婚者であり妻や子供をどれだけ大切にしているかを、常日頃から口にして惚気ている男性であっても、下半身の欲はまた別です

「裏切られた」とか「気持ち悪い」なんていちいちナイーブに受け止めるだけ無駄ですし、もしも、人のものであるはずの男性が自分になびいてくれる優越感や、「家庭があるのに、告白してくれるなんて、覚悟がある」と間違ったポジティブさで受け取ると、後から「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することになるかもしれません。

オジサンが思う「いい女」とは。

 もちろんのこと「こんなキモいオジサンにヤレると思われてる」と、へこむこともありません。
「オジサン」は身の程知らずな生き物です。そもそも、そうではなくては10歳も20歳も年下の女性を口説くことなんて、出来るはずもありません。

 なので、注意すべきは「オジサン」たちは若いムスメなど簡単に説き伏せる技能を持っていることです。
けれども彼らの語る「いい女」は大概の場合は「自分に都合のいい女」です。騙されないように、気を付けてください。

 ここから先は余談になりますが、「オジサンは物知り」問題について、我々、年を取った女からすると、同年代の男性(=オジサン)よりもずっと若い男性のほうが物知りに思えます。
いくら「ここの煮込みが美味しい」と大衆居酒屋に連れていかれても、もう最近は似たり寄ったりでさして驚きはないですが、若い男性が連れていってくれる店は「おー、新しい!こういうの、流行ってるんだ!」と新鮮味に溢れている。

 というわけで、この年になって新しい知識を身に着けたいならば、俄然、若い男性と遊んだほうがいい……とも思うのですが、そもそもが異性に「自分の知らないことを知っている」ということを求めるというのは、わたしの悪癖のなせる業です。

  さすがに年下の男性に「教えてくださ~い」なんてすり寄ることは、気色悪くと思うんでしませんが。

Text/大泉りか

次回は <「ただ生き残ってくれることが力になる」体を張って取材する女ライターの道>です。
「ライター」という職業…憧れる響きでもあると思いますが、その内容も様々。そんな世界で強く生きる「女ライター」という方々の苦悩や葛藤は一体どのようなモノなのでしょうか?体験系ライターブームからいま現在まで生き残ってきた人が体験した世界を垣間見てみませんか。

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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