結婚したって、恋愛は出来るか
どちらかといえば、奔放な、下半身にだらしのない青春を過ごしたので、もちろん、恋もたくさんした。というか、むしろ十代から結婚するまで、恋愛をしていなかった時期はない。
恋人として愛されていたばかりではなく、セフレ扱いされていたこともあるし、不倫にハマったこともある。どんな形態であれ人生の半分以上、恋愛をしながら生きてきた。
だから、今の夫と結婚するとなった時には、満ち足りた幸せを感じながらも、一方で、「ついにわたしは、恋愛を手放すのか」と寂しい気持ちを抱いた。それが結婚というものだとわかっていても、寂しさと惜しさが気持ちの片隅にあった。
しかし、「結婚したって、恋愛は出来る」という別腹理論もある。夫と平穏な婚姻生活を送って幸せだけど、恋愛のトキメキは別、というやつだ……というと多くの人々は「なにを寝ぼけたことを」と怒ったり呆れたりするだろう。家族や友人を巻き込むことになる“結婚”を、そんな生半可な気持ちでするだなんて、失礼な話なのだ。しかし、理性で片付けようとしても、人間、そう上手くはいかない。
たまに、独身時代は、恋愛がいつもあまり上手くいっていなかった友人がふと漏らした言葉を思い出す。「結婚をした時に、もうこれで恋愛をしなくていいと思って安心した」。彼女にとって、“苦しい恋愛”を手放すことのできる、結婚は救いだったのだろう。
だから、いま、恋愛で悩んでいる女性の方は、結婚をしたらきっと幸せになれます。恋愛の悦びを知っている女性ほど、結婚をすると、苦しむことになるかもしれません。<
…次回は《不倫願望は言えても実体験はタブー!隠れ不倫妻は孤独》をお届けします。
Text/大泉りか
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