会うまでに時間をかけるだけで、女性の反応が違う?

ニシイ助手:おそらく女性は、メールをやり取りする中で、一種のネガティブ・チェックが強く働くんだと思います。

ヨツモト先生:相手を好きになるときって、「長所や素敵なところが多いから好き」という積極的な動機と、「短所や嫌いなところが少ないから好き」という消極的な動機があるからね。

ニシイ助手:ええ。女性の場合、結婚を見据えて「間違いのない相手を選びたい」と思う人が多いので、より慎重にメールを重ねて、“嫌いなところが少ない”と確証してから会いたいんじゃないでしょうか。

ヨツモト先生:それに、女性は一般的に男性よりも“集団的強調性”が高いと言われているよ。
「それ、いいよね」とか「かわいいよね!」みたいに、“同意と肯定”によるコミュニケーションが好きだから、相手にあまり「ノー」と言いたくないんだ。

ニシイ助手:いきなり男性と会って、「ダメです」「イヤです」と断るリスクを少しでも減らしたい。
だから、事前になるべくメールでネガティブ・チェックをして、ふるいにかけておきたいのかもしれませんね。

ヨツモト先生:あと、男性はつい「会ってみなけりゃ始まらない」と焦ってしまいがちだけど、会うまでにある程度時間をかけたほうが、実は男性にとっても有利なんだよ。

ニシイ助手:え、どうしてですか?

ヨツモト先生:前回話したように、女性は自分のために“お金”よりも“時間”をかけてくれた男性に愛情を感じるもの。
それは自分の行動に対しても同じで、やりとりに時間をかけた相手ほど、それまでの時間を「無駄にしたくない」という気持ちがはたらいて、相手のことを良く評価しようとするんだ。

ニシイ助手:つまり、同じ場所、同じシチュエーションでデートしても、会うまでに時間をかけておいたほうが、うまくいく可能性が高いということですね?

ヨツモト先生:そう、だから男性は戦略として、“自分が思っているよりもメールのやりとりは長く続けよう”と思っておくといいかもしれないよ。
ただし、ズルズルとデートに誘うタイミングを伸ばしてしまうのもNGだ。

ニシイ助手:女性がせっかく「そろそろ会ってみてもいいかな」というOKサインを出しているのに、気付けなかったせいでせっかくのご縁がそこまでになっちゃうかも……。

ヨツモト先生:そこで、次回は“自然ななりゆき”で初デートに誘うための見きわめ方を見ていこうね。