「普通コンプレックスと親の老後問題」毒親育ちをカムアウトできない女子にカウンセリング③

20代にして重すぎる家庭の事情を抱えるNさん(29歳、会社員)
「こんなややこしい私が相手じゃない方がいいのでは?」という思いから、彼との結婚に不安を抱えるのでした。

前々回前回とあわせてどうぞ。

毒親育ちで「普通」へコンプレックスを持ち、介護問題に悩む女性の画像

普通コンプレックス

アル

昔は私も「うちの家はまともじゃないし、こんな私より普通の人がいいのでは?」と普通コンプレックスに苦しんでた。

N

私はコンプレックスがどんどん強化されていて。というのも、職場の人達がみんな家庭円満なんですよ。「親と旅行に行った」「親が孫にメロメロ」みたいな話を聞くことが多くて…。

アル

「周りはみんな普通で、自分だけが異端」みたいな気持ちになるよね。

N

しかも29歳という年齢的に、結婚の話をよくふられるんです。「彼氏と結婚するの?」「結婚式はどうするの?」とか。

アル

うるせえなあ。

N

みんな悪気はなくて、いい人達なんですけど(笑)

アル

悪気はなくてもデリカシーがないよね、人にはそれぞれ事情があるのに。

N

そう…。私が「結婚式はしたくない」と言うと「え~した方がいいよ!結婚式は親のためでもあるし」とか。

アル

そこで「うるせえなあ!」とも言えないし。

N

職場で日々心を削られて、コンプレックスをこじらせてますね…。

アル

だったら、明菜返しはどう?「親が泥沼離婚して…」「病気の母を抱えてて…」と小声&伏し目で言えば、「ヘビーな事情があるんだな」と周りも配慮するんじゃない?そしたらストレスが減ると思うよ。

N

明菜返しの練習をしてみます(笑)

アル

あとは、女子校でどんどん吐き出してほしいわ(※Nさんはオンラインサロン「アルテイシアの大人の女子校」の生徒さんです)。
女子校は毒親育ちの子が多いから、理解・共感してもらって、癒されるんじゃないかな。

N

今もすごく救われてます。みんなの話を読んでるだけで「自分だけじゃないんだな」と安心するし、「わかってくれる人がいる」と心の支えになってます。

アル

Nさんも「職場でこんなこと言われて傷ついた!」とか書けばいいよ。吐き出すことで軽くなるから。

N

そうですね、私は毒親話をできる人がいなかったので。

アル

安心できる場所で気持ちを吐き出して、理解・共感してもらうことで、心の傷は癒えていく。そしたらコンプレックスもじょじょに軽くなると思う。

私も昔は親の話をするのがつらかったけど、今は全世界に向かって鼻クソほじりながら話せる。それは毒親のことをコラムに書きまくって、「傷は癒えた!!」というラオウの状態だから。

N

私もラオウになりたいです(笑)。言えなくて溜めていると、コンプレックスが膨らんでいくと感じてるので。せっかく女子校に入れたし、自分からも発信していきます!