それと、コミュニケーションのコツは「素直な気持ち」と「相手への要望」を伝えること。「あなたを信頼して好きだからこそ、家の事情を話して失うのが怖かった」とか、素直にそのまま伝えればいいよ。

そっか、素直にそのまま伝えればいいのか…。

そう。でも人は「べつに迷惑だったら別れてもいいんだからね！」とかツンデレになりがちなのよ(笑)。すると相手は「別れてもいい？俺のこと好きじゃないの？」と受け取って、すれ違いが生じる。

「こんなややこしい女なんてイヤだよね」みたいな(笑)

男に変化球は伝わらないから、ストレート一本で行こう。
「相手への要望」もわかりやすく具体的に伝えよう。「親のことでつらい時はアドバイスとかいらないから、否定せずにただ話を聞いてほしい。それが一番救われる」とかね。

たしかに下手なアドバイスとかされたら、内心キレちゃいそうです(笑)

「なんもわかってねえくせに…！！」みたいな(笑)。でも相手も良かれと思って言うんだよね。「解決したくてアドバイスを求めてるのかな？」と誤解して。だから要望を伝えてあげた方が親切。

なるほど…。彼は家族と仲良しなので、実家の楽しそうな話を聞くたびに不安になるんですよ。自分が親のことでつらい時は妬ましい気持ちも生まれて「やっぱり合わないのかな」って。

気持ちはげっさわかる。ただ私は「育った環境じゃない、アナルだ」と思ってる。

アナル(笑)

アナル＝人間性、器という意味だけど。毒親育ちでも「俺の方がつらかった」とマウントしてくる奴もいるし、円満家庭育ちでも寄り添ってくれる人はいるから。

対談でこはなみみこちゃんが話してたけど、夫は「それは虐待だよね、つらかったね」と受け止めてくれるから「円満家庭育ちでいいよな」という嫉妬はないって。むしろ「自分を盾に使ってほしい」と言ってくれる夫に感謝してるって。

ほんとアナルガバ夫、ダライラマ夫ですよね…。

毒親育ちの子から「ダライラマ夫と結婚して、ラマ夫の両親もいい人達で、暖かい家族の一員になれて幸せです」という話もよく聞く。

そういう話を聞くと「育った環境が違ってもわかりあえる」と希望を持てます。

わかりあうためには、自分の気持ちを伝えつつ、相手の気持ちを理解することも大切だよね。それでは、1つ質問します。

は、ハイ！