魔女の呪い

今回、AC向けのワークブックとかまとめてやってみて、過去を書き出して洗い出して、ある程度は整理できたと思います。その前のわけのわからない状態よりは楽になったなと。

その作業はすごくしんどかったと思うけど。

そう、相当覚悟がないとできないというか。自分が受けた被害と向き合うのはしんどいから、今までは「毒親というほどじゃないし」みたいな。

「そこまでひどいことされてないし」「他の人はもっとひどい目に遭ってるし」「それでも我慢してるし」って、自分が傷ついたことを認められないよね。

「殴られたわけじゃないし」って言い訳しちゃうんですよね。

あと「大学も出してもらったし」「育ててもらった恩があるし」とかね。それは全然別の話なんだけど。高い給料をもらったからって、セクハラされていいことにならないのと同じで。

私も「学費の高い私立に通わせてもらったし」って、なかなか被害を認められませんでした。

そこは「慰謝料にしても安すぎる」と思ったらいいよ。だって一番大切な「子ども時代に無条件に愛される」という体験をもらえなかったんだから。

「母の気に入る子どもだったら」という、条件付きのOKしかもらえなかったので。
あと、祖母も毒親だったと思うんですよ。着る服も学校も結婚相手も全部おばあちゃんが決めて、母は自分の意思で選べなかったみたいで。

母も被害者で、その怒りや悲しみがあるんだね。そのからくりがわかると、客観視できて、自分の中でも整理できて落ち着くというか。

今までは自分でも中身のわからない箱を抱えてるみたいな、「これ何が入ってるんやろ?」って恐怖が大きかったので。結婚前にブラックボックスを整理できたのはよかったです。

私も1人の女性として母の人生を考えた時に「母も被害者なんだな」と思った。うちの場合は夫である父が加害者だったけど。だから許すとかじゃなく、からまった糸がほどけるよね。あと私、母が同級生やったら絶対友達になってないと思うねん。

私も絶対なってないです(笑)

親子は無作為抽出で、自分で選べないから。「たまたま合わない人にあたったのは不運やけど、まあしゃあないな」と諦めるしかないよね。

私も母に「つらかった」と言えたらいいけど、母は混乱して理解できないだろうなと諦めてます。

親は変わらないと思った方がいい。変わるような親ならこんなに悩んでないわけだし。毒親育ちは何度も期待しては裏切られて、「親は変わらない」と諦めることで楽になるから。

母子関係の本を読んでも、最後は全部「諦めろ」「逃げろ」って書いてますよね。 

ドラマや映画は「最後は親と分かり合える」みたいなイイ話にしたがるけど、ウソくさくて嘔吐しそうになる。

ああいうファンタジーを見て「親子は分かり合える」と期待するから、余計に傷つくんですよね。
 
魔女を人間に戻すのは無理、魔女自身が呪いを解かないと無理。子どもにできることは、呪いの届かない場所まで逃げること、呪いから身を守る術(すべ)を身につけることだと思う。

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