図書館とネットに救われた

それとアルさんのコラムで毒親やフェミニズムを知って、図書館で本を借りて「毒親と言われる親たちが、私の親と同じことをしている!」と気づいたんです。フェミニズムの本も読んで「女も自分らしく自由に生きていいんだ」「人は誰でも1人の人間として生きる権利があるんだ」と知りました。子どもの頃から宗教に洗脳されていたので。

3歳から入信させられていたのに、自力で洗脳を解いたSさんは本当にすごいと思う。

私は図書館とネットに救われました。アルさん以外だと、ぱぷりこさん、田房永子さん、川崎貴子さん、二村ヒトシさん、トイアンナさんの本やネットの記事を読んで「この地獄から抜け出す方法はあるんだ」と思って。
子どもの頃から、なんでこんなに苦しいのか、ずっと原因がわからなくて…(泣)

どうぞ(ハンカチを差し出す)

…すみません。

鼻もかんでいいよ。

ありがとうございます(笑)。夫の前に2人と付き合ったけど、2人とも最低のモラハラ男だったんですよ。「元カノの方が美人だった」「お前みたいな女を好きになる奴はいない」とかディスられ続けて、自尊心を削られて、それでも別れられなくて。
なんでこんな男ばかり選んでしまうのか?と考えた時に、自分の中の罪悪感に気づいたんです。 

罪悪感。

子どもの頃から「同じ宗教の信者と結婚するか、結婚相手を入信させるしかない」と言われてきたので「こんな自分はマトモな人を好きになっちゃいけない」「私なんかと付き合わせるのは申し訳ない」という罪悪感が心の底にあるんだなって。

潜在意識に刷り込まれてしまうよね。「確信的シングルマザーの選択」の医者の女友達も、父親のDVを受けて育って「こんな自分はマトモな人と付き合っちゃいけない…という思いから、クズを選んでしまう」と話していたよ

私も「こんな家で育った自分はマトモじゃない」という後ろめたさが常にあって。宗教のことは、みんなが離れていってしまうんじゃという不安から、一番の親友にも言えなかったんですよ。
でも夫と付き合って、いつかは向き合わないといけない、振られるなら早い方がいい、と決心して打ち明けたんです。そしたら…。