「みんなと同じレール」から外れる恐怖

C:私も女子校育ちだけど、超保守的なお嬢様学校だったんです。ほとんどが付属の女子大を卒業して、25歳ぐらいで結婚して専業主婦になる子が多い。

アル:昭和!!うちは自主自立系のリベラルな女子校で、私の学年で25歳で結婚したのは1人だけだわ。

C:うちはすごい昭和でしたよ。みんな親は裕福で、大学入ってベンツ買ってもらって、デートは男が払って当然、車持ってないと彼氏じゃない、それも軽だったら無理みたいな。

アル:52歳の人と話してるようだ…。Cさんも専業主婦になりたかったの?

C:結婚前は専業主婦になりたくて、でも実際やってみたら最悪で。夫以外の誰とも話さない生活で鬱っぽくなって、憧れはなくなりました。
卒業してすぐ結婚した同級生とかは、働くのがイヤで専業主婦になったけど、誰とも話さない生活が辛すぎて、でもパートしようにもパソコンも使えないから働けなくて、その時に初めて悩むみたいな。

アル:それは応仁の乱の時代の話ですか(笑)?

C:(笑)みんな25歳ぐらいで結婚していったから、いき遅れる不安が強くて。今もみんなで集まると、2人目はどうするかとか、子どものお受験の話ばっかりなんです。

アル:Cさんはその「みんなと同じレール」から外れるのが怖いのかな?

C:かもしれない…。なんとなく結婚したけど、このままなんとなく子どもを産んでいいのか?と考えた時に、足がすくむんです。

アル:なんで足がすくむんだと思う?

C:うーん…もともと子どもにそこまで興味がないし、夫とケンカするたび「この人と子どもを育てるなんて最悪だ」と思って。でも友達の子どもを見ると「私も欲しいな」と思ったり、ずっとその間を行ったり来たり…。

アル:反復横飛びしてるのね。夫と友達は置いといて、Cさんはどうしたいの?自分の人生に子どもがいてほしい?

C:それがわからないんです。子どもがいてほしいのか、いなくていいのか、わからない。 仲のいい友達は子ナシの夫婦だけど、でもそれですごい幸せそうでもない、夫婦ゲンカもしてるし、老後が不安とか言ってるし…。

アル:話がズレてる!!他人の話になってる!!

C:やっぱり他人を見て思っちゃうんです。

アル:他人を見ても答えは見つからないよ、自分の心を見つめなきゃ。

C:自分の心がわからないから悩んでるんです~!

アル:戻った(笑)!!