女三代だめんず家系、父親はクズの三冠王!/確信的シングルマザーの選択②

 前回に引き続き、37歳の時に「彼氏ナシ、ひとりで子どもを産んで育てよう」と決断した友人のKちゃん(40歳・医者)へインタビュー。

「生きてるのが辛かったから、やりたいことは全部やってみたけど、自分を嫌いなのは治らないし、生きづらさも変わらなくて…それは明らかに父親が原因だった」と語る彼女の人生に迫りました。

女三代だめんず家系

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K:うちは女三代だめんず家系なのよ。母方の祖父も浮気症で、祖母は夫が愛人とデート中にバッタリ遭遇したらしい。

アル:おお、祖母も孫と同じ歴史を!

K:祖父母が離婚した時、母は3歳で「自分は父親がいなくて辛かったから離婚はしない」と決めたらしいんだけど、うちの父は真正のクズだったから、お陰で子ども達はひどい目に遭った。

アル:父親はどんな風にクズだったの?

K:浮気・DV・モラハラ。

アル:おお、三冠王!バースやな。

K:そこでバースが出るのが昭和の関西人やな(笑)。

アル:Kちゃんの父親もお医者さんだよね?

K:そう。社会的な地位はあるけど、家では気に入らないことがあると暴れて、殴るしモノを投げるし。高校時代、私は家を追い出されてるのよ。父親に「出ていけ!」ってワイングラスを投げつけられて、おばあちゃんちに避難して、そこから学校にも通ってた。

アル:そうか、大変だったんだなあ…。

K:父が家にいない時は、母と兄弟と笑ったりしてるけど、帰ったらシーンとなって、みんな部屋に戻るんだよね。父がいつ暴れるかわからないから怖くて。

アル:そんな父親ならいない方がずっとマシだよね。

K:「頼むから早く離婚してくれ!」とずっと思ってたよ。そういう経験をしたから、私は夫はいらないって思ったのかも。

アル:親が離婚した子どもの追跡調査を読んだら、「離婚してほしくなかった」という意見は2割以下で、「離婚してよかった」「離婚は仕方なかった」という意見が多数だったよ。

K:そりゃそうだよね。

アル:だよねえ、両親の不仲を見せつけられる方が地獄だもん。
経済的な事情とかもあるだろうけど、「子どものために離婚しない」というのは、やっぱり親のエゴだと思う。「子どものために我慢してる、犠牲になってる」みたいな状態って、子どもからしたらたまったもんじゃないしさ。口に出さなくても、子どもは「自分のせいかも」と感じるものだし。

K:ほんとたまったもんじゃないよ!私も「弟が大学を卒業したら離婚する」と小学生の時から聞かされて、母親は父親の悪口メッチャ言うしさ。
だから元彼のことをさんざんクズクズ言ったけど(笑)、子どもには絶対言わないと決めてる。

アル:「あなたのお父さんはクズじゃない、立派なカーズ様なのよ」と。

K:カーズ様って誰やねんって話だけど(笑)。