マウンティングするのは友達じゃない

恋愛デスマッチ アルテイシア ぱぷりこ osamukaneko

ぱぷ:私もわりと複雑な家庭だったので、学生の頃は「家庭がダメだから恋愛もうまくいかないんだ」とわかりやすい理由づけをしたくなる時期があったんです。今でもへこむと心が引きずられることはありますが…。

でも 『59番目のプロポーズ』に出会って、アルさんもいろいろ背負ってるけど、59番さんと幸せになった話を読んで「大丈夫。自分で考えて悩んで動いていけば、未来は開けるんだ」と思えたんです。

アル:ありがてえなあ…(泣)

ぱぷ:育った環境が似ているのも大きかったです。私も父親がハイスペで母親がVERY妻系で、10代の時に両親が離婚していて。私立の女子校に通ってると「みんな幸せで、自分の家だけがおかしい」という、はみだしちゃった感覚があったんです。

アル:わかる!私も「みんなまっとうな家庭で、自分の家だけが変だ」と思っていて、友達にも家族の悩みを話せなかった。でも、実際はそうじゃなかったんだよね。

大人になって同級生と話すと、父親の浮気やDVがあったり、兄弟が引きこもりだったり、親の抑圧に苦しんでいたり、いろいろ抱えていたのがわかった。「あの時に話せていれば、どれだけ楽だったか」と言い合ってるよ。

ぱぷ:そうなんですよ。10代の頃は「隣の芝生は青い」状態で、自分以外みんな幸せそうに見えたけど、実際は違うんですよね。

アル:“幸せそうに見えた”だけで、完璧に幸せな家族なんてなくて、人それぞれ事情を抱えてるんだよね。
当時は幸せそうな友達を妬んでしまう自分がイヤで、すごく辛かった。でも今は本音で話し合えて、悩みや辛さをシェアできるから、大人になって良かったな~と思う。

ぱぷ:私も女子会で本音トーク炸裂している時が、至福の時間です(笑)
でも「他人より幸せそうに見せたい」とマウンティングしあうような女子は、楽しくないんでしょうね。

アル:夫のスペックでマウンティングしあう話とか聞くと「それって友達なの?」と思う。
私の女友達は、うちの夫のスペックなんか興味ないよ。彼女らが興味あるのは、私が幸せか?大切にされてるか?だけだから。

ぱぷ:夫のスペックで見下したり優位に立った気になるのは、本当の友達じゃないですよね。

あと女子会批判とかもあるけど、男の悪口だろうが仕事の愚痴だろうが、自由に言わせてくれよ!ここで言わなきゃどこで言うんだ!と思う。

アル:そうよ、本音や弱音を吐ける場が女子会なんだから。あと「傷の舐めあいはやめろ」とか言うけど、ここで舐めあわなきゃどこで傷を癒すんだ?って。
私はもともと「恋愛より友情の方が尊い」という意見だから、「女子会に行く暇があったら合コンに行け」とかほざく奴らは、アナルに爆竹をつめてパンパン鳴らしてやりたい。

ぱぷ:パンパン鳴らしていいですよ。私も「家族には頼れない」という想いがあったので、辛い時に支えてくれたのは女友達でした。それに年をとっても幸せそうな女性たちに共通するのは、女友達に恵まれている点ですよね。

アル:“だから「独身女はミジメだ」というコンプレックス商法に騙されてほしくない。
恋人や夫や子どもがいなくても、友達がいれば全然ミジメじゃないし、幸せに暮らせるよ。それに友達は何人作ってもいいし、何歳になっても作れるから。

私も若い頃は友人関係に悩んだり、すれ違って疎遠になった友達もいる。でも新しくできた友達もいるし、友情が復活したケースもある。ぱぷりこちゃんみたいに年下の女の子たちと話すのもすごく楽しいね。

ぱぷ:きゃーーー至福のお言葉!!!自分の恋愛観に多大な影響を与えた方とワインがぶ飲みすることになるとは、人生マジで何が起こるかわからんですね!妖怪男にぶちあたって爆散した甲斐があるというものです…経験は何が活きるかわからんですね!最高です!

2人でワイン3本を開けて、夜は更けていったのでした―――【完】

―次回は『女子限定!アルテイシアの大相談会&トークライブ』の総評内容をご紹介します!

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Text/アルテイシア