「マニュアル頼み・独りよがりの罠」にハマらない
アル:男子は特に「自分がレベルアップして、必殺技を使えば女を落とせる」って思考にハマりがちなんです。だから恋愛工学とかに釣られるんだけど(笑)。
でも、恋愛はゲームとは違うから。女はそれぞれ違うんだから、ちゃんと目の前の相手を見て、相手が何を思い、何を求めているか考えなきゃいけない。
じゃないとセックス本の「究極のイカせ技」を試して、彼女が痛がってるのに気づかない、独りよがりな男みたいになっちゃう。
AM:そういう男子は多いですよね(笑)。マニュアルに頼る方が楽だからでしょうか。
アル:自分の頭で考えず、楽して正解が欲しいんじゃないかな。でも、それは思考停止を招くから。
『デキる営業マンになる方法』みたいな本を読む人って、仕事できないでしょ?マニュアル頼みで自分で考えられないから。
本当に仕事ができるのは、クライアントのニーズを理解して、臨機応変に対応できる人ですよね。
女子も「独りよがりの罠」にハマらないよう注意してほしいです。
たとえば「好きな人ができてダイエットを頑張ってます!」とか…もちろんそれで自信がつくのはいいけど、相手はぽっちゃり好きかもしれないし。
「自分を良く見せよう」ってことばかり考えず、「相手をよく見よう、相手のことを知ろう」って姿勢を大事にしてほしい。
勉強やダイエットは努力すれば結果が出るけど、恋愛は相手あってのものだから。
本当にモテる人って、相手をちゃんと見てるんですよ。それで「相手はどんな人で、どういう異性が好みか?」を探って「自分と合うかどうか」を判断してるんです。
AM:たしかにモテる人って相手の話をよく聞きますよね。
アル:「聞き上手はモテる」ってそういう意味もあるんですよ。あと、相手から話を引き出すのも上手いし。
私は「女はこういう男が好きだ」じゃなく「相手がどんな男を好きかを知ろう」ってスタンスだから、<上手な質問の仕方>とかを解説してるんです。
たとえばオクテ男女ってシャイだから、「好みのタイプは?」ってストレートに聞けないんですよ。そういう場合は、ベタだけど好きな芸能人を聞くとか。好きなアニメキャラでもいいし(笑)。
それで「ああいうタイプと付き合いたいの?」とか「今までの彼女もああいうタイプ?」とか質問していけば、相手の好みや過去の恋愛話も引き出せるので。
男も女も1人1人違うんだから、共通の正解なんてないし、どんな異性でも落とせるテクなんてない。そういうのを盲信すると、生身の相手が見えなくなる。
私の本は「この方法をそのまま使え」じゃなく「この方法を知ったうえで、自分なりに考えて使いこなしてね」という思いで書いてます。