若い時は情緒不安定になるもの
アル:私も二十代前半は情緒不安定になって、泥酔して転んで歯を折ったりしました。それで差し歯になったので、キャラメルを食べる時は気をつけています。
AM:キャラメルは危険ですよね(笑)。
アル:ミルキーも持ってかれるよね(笑)。
まあ若い頃は不安定になって差し歯になったりするものだから、そんな自分を「特別に病んでる」と思う必要はない。でも、支配系の男はつけこむでしょ?
「病んでるキミを救ってあげたい」「キミみたいな自己肯定できない子には僕のような存在が必要だ」とかって。人の弱みにつけこんで、新興宗教と同じだよね。
「娘みたいな年の子を食いものにして、テメーの方がよっぽど病んでるし、異常だろ」と言いたい。
あと、世の中が「自己肯定できないのはダメ」って言い過ぎな気もする。若い時は自信なんてもてないし、自信満々な方がおかしいのに。
AM:二十代で自信満々な方がイタい人が多いですよね。勘違いのナルシストみたいな。
アル:自己肯定できないのはダメなんじゃなく、本人が生き辛いってことでしょ。その生き辛さを乗り越えるには、自力でコツコツ自信をつけていくしかない。
それも「自分ってスゴイ!」と思うんじゃなく、「ま、これが自分だからしかたねーな」「ダメなとこもあるけどイイとこもあるし、そう悪くないんじゃないの」と折り合える…ソフトランディングできるのがベストなバランスかなって。孔子も「中庸が一番」って言っているし。
AM:「自分ってスゴイ!」と思うと、謙虚さとか向上心が無くなっちゃいますよね。
アル:若い時はある程度コンプレックスが必要なんだと思う。そこからソフトランディングできるのは、いろいろ経験を重ねて35歳を過ぎたあたりじゃないかな。
だから先は長いし、焦らず自力でコツコツ自信をつけていくしかない。
「コンプレックスを無くしてあげるよ」と近づく教祖気どりの男につけこまれないようにしてほしいです。