男は社会的な文脈で、モテたり、モテなかったりする

長谷川:そりゃ、もちろん不良ですよ。

藤沢:うんうん、なるほど。それじゃ高校生は?

長谷川:そりゃ、野球部とかサッカー部のキャプテンですよ。
あっ、受験がはじまると、成績のいい優等生もちょっとモテましたね。

藤沢: つまり、女の人が自分が生きている社会のなかで、いかに男を評価する基準を変えるかっていうことなんですよ。
男は社会的な文脈で、モテたり、モテなかったりする。

 小学生は足が速い子がモテて、中学生は不良がモテる。
高校生になると頭がいい人もモテはじめたり、サッカー部のキャプテンとかモテるし。
大学生になるとおしゃれなイケメンがモテるわけ。
社会人になると、いきなり金になるわけですよ。
だから、女の人は男の人を判断するのに、自分の周りの社会的な文脈とか、それですごい影響を受けているわけ。
だから、日本でモテていても、海外に行くと急にモテなくなるのは、そういう文化とかの評価基準に依存しているからです。

長谷川:社会人になったら見事に金ですよね。
大学時代は金がなくてもモテるやつは死ぬほどモテますもんね。イケメンなら。

藤沢:大学生はお金なんて全然関係ないですから。
女子大生は社会がどうやって動いているか、ぜんぜんわかってないですから。
社会人になって3年くらいもまれると急に金になる。
OLになると、見事に貧乏なイケメン大学生とか眼中に入らなくなる。

長谷川:そう! 全員金になる。
ひょっとしたら40~50歳を超えたあとの恋愛は「マディソン郡の橋」的な感じになるのかもしれませんが。

藤沢:40~50歳になると、社会的ステータスがないと男はモテないと思います。
金はないといけないけど、やっぱりそれプラス何かが必要です。
たとえば、そのくらいの年齢になっても映画監督とか作曲家とか、なんか才能がありそうなお金持ちのおっさんは絶対的にモテるじゃないですか。

 僕はちょっとね、こんなことここで言っていいかわからないけど、メルマガを書いて、ナンパマニュアルとか書いてね、金銭的なことも含めて、得るものも多かったけど、じつは失うものも多かったんです。
率直にいえば、恋愛工学なんて公表せずに、隠れて自分だけで使ってればよかった。
恋愛工学なんて書くようになって、モテなくなったんですよね(笑)。

長谷川:え、そうなんですか?