日本式の愛の告白システムは、グローバル・スタンダードに合わせて廃止しよう

藤沢:僕は、自分は女から告白されるから、自分からは告白なんてしなくていい、とかそんなことを言ってるわけじゃなくってね。僕ね、ぶっちゃけ告白システムがどういうものかよくわからないんですよ。
したことないし、僕もされたこともあんまりないんですけど。あれは日本特有のカルチャーだと思うんです。
だから、逆に、生粋の日本社会で生きてきた長谷川さんに聞きたいんですよ。告白ってなんなのって。

長谷川:それはまぁ…「彼女になってください」「彼女になろうよ」みたいなことを言って、オッケーってなったら…。

藤沢:「彼女になってください」と言って、オッケーだったら、そのままラブホとかに行ってセックスするんですか? 生粋の日本人たちは?

長谷川:「彼女になってください」ってなって、オッケーになったら、その後2~3回デートを重ねたりするわけです。
最初はキスかな、みたいな感じで。そのまま「ちょっと旅行でもいっとく?」みたいな話になって、初めてのお泊まりで合体みたいな。これが一般的じゃないかな。最近は違うんですかね。

藤沢:僕は正直言ってよくわからない。僕はメルマガで、「告白したい」という読者がきたら、いちおう想像で答えているんですけど(笑)、告白システムが未だによくわからないんですよね。

長谷川:でも考えてみたら、動物の世界は告白なんてないですよね。

藤沢:ないし、ハリウッド映画なんか見てても告白してるシーンとか見たことないですよ。

長谷川:突然、盛り上がったところでチュウしてお終いですよね。

藤沢:とりあえず盛り上がったところでチュウして、交わって、その後にいつの間にか仲良くなる、みたいな。
多分そっちのほうがホモ・サピエンスの交尾としては正しいと思うんですよ、僕は。

長谷川:うーむ…勉強になるなぁ。なんか、かっこつけたがるところがあると思うんです、女子アナなんてステータスになると。ちゃんと告白されて、ちゃんとお付き合いをして、みたいなところがあると思うんですけど。
でも、彼女たちは自分から告白できないみたいなことを言うんですけど、そもそも告白システム自体を考え直したほうがいいかもしれないって感じですかね。

藤沢:日本式の愛の告白システムは、TPP交渉の一環で、グローバル・スタンダードに合わせて廃止しましょう。

長谷川:そこでTPPが来るか(笑)!

藤沢:お見合いシステムが廃止されて、欧米流の自由恋愛市場主義が日本に導入されたみたいに、もうそろそろ不自然な告白システムなんて廃止すればいいんですよ。
長谷川さん、ABCの歌って知ってますよね? ちょっと、歌ってくれませんか?

長谷川:エー、ビー、スィー、ディー、イー、エフ、ジー、ってやつですよね?

藤沢:そうです。次は?

長谷川:エイチ、アイ、ジェー、ケー、エル、エム、エヌ。

藤沢:そうですよ。アイとエイチは、どちらが先に出てきますか?

長谷川:そりゃ、エイチが先ですよね。それからアイだ。

藤沢:そうなんですよ。エッチ(H)したあとに、愛(I)の告白をすればいいんですよ。

長谷川:(笑)! こりゃ、TPPも違った見方が出来ますね!

 次回は、モデルや女優や女子アナなど、一番モテる職業の女たちの恋愛についてお届けします。

藤沢数希
理論物理学、コンピューター・シミュレーションの分野で博士号取得。欧米の研究機関で教鞭を取った後、外資系投資銀行に転身。
以後、マーケットの 定量分析、経済予測、トレーディング業務などに従事。
ブロゴス2011年の経済部門では、経済・金融賞を受賞し、活躍は多岐に渡る。また、高度なリスクマネジメントの技法を恋愛に応用した『恋愛工学』の第一人者でもある。 月間100万PVの人気ブログ『金融日記』を運営。恋愛情報が豊富なメルマガ『週刊金融日記』も大人気!

長谷川豊
フジテレビ出身のフリーアナウンサー。14年間「情報プレゼンターとくダネ!」で、現場取材やニュースのリポートを担当。ニュースプレゼンテーションのプロフェッショナル。趣味と公言する競馬ではG1レースの実況も担当。
退社後に始めたブログは19日間で2400万PVと言う日本記録を樹立。
現在はアナウンサーだけではなく、講演・執筆など、多方面で活躍中。