「喜ばせたい」男を無意識に傷つける女の言動/ジェーン・スー書籍先読み(3)

 「ジェーン・スーのチャット相談室」連載で御馴染みの『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』発売を記念して、書籍に掲載されている101個のコラムのうち10個を、AMで独占先読み企画として公開! 
本の発売は10月12日ですが、その前にぜひ、こちらで試し読みをしてみてください。

【前回までの記事はコチラ】
【1】彼氏が3年以上いない!のは危険?【2】すんなり結婚できる女は○○の腕がいい!

【3】彼が連れて行ってくれるレストランで、必ず空調や店員の態度にケチをつける。

 人の心を汲み取る前に、自分好みの空間を作ろうとした。これが、未婚のプロの大きな間違い。

ジェーン・スー 私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな ポプラ社 イラストレーション:サヲリブラウン

  男に連れて行かれたレストランでは、案内された席に座るや否や「空調がちょっと厳しいので、変えてください」と店員に伝え、
男には「あ、これこのあいだ友達と行った店で食べたやつの方がおいしかったかも。今度行こうよ!」と無邪気に話す……。あれはやっちゃダメでした。

 男の「女を喜ばせたい願望」は、とかく強烈。
どうやら男には、女を喜ばせることで自分の価値を確認する、やっかいな習性があるようです。
つまり、男は素直に喜ぶ女が大好き。
私たち未婚のプロが、これを30代前半に知っていたら、人生は180度違っていたでしょう。
が、そうとは知らずに男の顔を立てず、変なテレからたいして喜びも表さず、私たちはムダな対等感だけに固執していたものです。

 また、女は女で「喜ばせたい」という男の気持ちの中に「俺の方が上」という微弱電波が含まれているのを決して見逃しません。 あの電波、嫌ですよね。
そして「女だからってナメないでよ」「私、わかってますから」と言外に匂わせる。
そうやって、彼の「喜ばせたい気持ち」にケチをつけているのだとは知らずに! 
彼らは女が喜ばなければ傷つき、ケチをつけたがる女は、「俺では喜ばせられない女」として認識します。

 青年マンガ誌で女の子が喜んで笑っている顔だけに1ページを割き、オッサン向け大衆誌では「このテクで女を悦ばせる」特集の嵐。
あいつら女が喜んでんの本当に大好きなんですよ……。
非常に面倒くさいですが、女だって作った料理を無言で食べられたり、プレゼントのリアクションが薄かったりしたらカチンときますから、わからなくもない。

 ゲスい言い方をすれば、彼が連れて行ってくれるレストランやショップは、彼がしてくる性行為とほぼ同等と心得た方がいいかもしれません。
文句や注文は慎んだ方が、プロポーズされる確率は上がると思われます。
男の人って、傷つきやすい女友達みたいですね。

ジェーン・スー 私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな ポプラ社

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