病気休職中の彼と結婚を考えているが不安…自分を大事にされないかも/ものすごい愛

親愛なるAM読者のみなさま、ごきげんよう。ものすごい愛です。
先日33歳の誕生日を迎え、お祝いとして人生で初めて回らないお寿司を夫にごちそうしてもらいました。
無類の生魚好きとしてはこれ以上ないほど大満足だったのですが……体が高級な食材にびっくりしたのか、帰宅するやいなや食べたもの全部を吐いてしまいました。
嗚呼、なんという愚かさ……。みなさんも高級寿司だからといって、卑しく早食いしないようお気をつけください。

前回の記事では、職場恋愛をしていた彼と別れたあと、業務や人間関係に支障が出るような嫌がらせ行為を受けている女性からの相談でした。
クソ野郎のせいでつらい環境に身をおき、またそれを打破するのに労力がかかるのは癪ですが、なにより最優先すべきは自分の心身の健康です。
周囲に助けを求める気力が湧かなくなる前に、慣れによって「どうでもいいや」と諦めの気持ちに支配される前に、自分が無理せずできることから行動を起こしてほしいと思います。

病気休職している彼と
結婚を考えているが…

結婚についてやっとまとまった彼が病気休職し、向き合い方に戸惑っています。

私には交際3年の、同じ職場に勤める恋人がいます。彼は、私と付き合う前に3か月ほど過労によりメンタルを病み、仕事を休職しました。詳しい理由はあまり聞いていませんが、その時の私は、きっと優しい人なんだ!と思い、アプローチをして付き合い始めました。
もちろん、たくさん好きな理由が出来てそうなりました。

しかし、しばらくして彼からは恋人特有の大事にされてる感があまり感じられないことに気づきました。それを言うと、「どういう風に大事にしたらいいかわからない」「はっきり言葉にするのが苦手」「人と深く関わるのが苦手で、相談もできない」と言われました。
彼のことが好きで付き合い始め、良いところもたくさん知っています。話し合い後には、視点を変えて向き合い、きっと彼なりに大事にしてくれてるんだろうな、とも思えるようになりました。

ですが、とても真面目で完璧主義、人に相談できない不器用さから、彼がまた過労が原因で3か月休職することになりました。以前から、もしかしたらこの人は自分のことを大事に出来ていないのかもしれない…と思っていたのですが、実際休職することになり、その考えが強くなりました。
不器用な彼にたくさん幸せをあげたいという理由で結婚も考え、色んな苦難がありながらも、ようやくまとまってきた所だったのですが、自分を大事に出来ていないかもしれない人とどういう向き合い方をしたらいいんだろう(正直、休職も自業自得じゃないかと思っています)と悩んでいます。

同時に、私はもうこれ以上大事に扱われないのかな?と不安を感じています。(彼の性格が故に、友人からは私には絶対もっと大事にしてくれる人がいるよと言われ、実際自分でもそう思っています。ですが、彼と別れると後悔すると思っていて、別れずに一緒にいたいと思っています。ただ、今は好きよりも不安を感じています)ものすごい愛さんの考え方が好きで、相談させていただきました。よろしくお願いします。(27歳)

“自分を大事にする”とはどういうことか

相談文を読んで、ちょっと抽象的だな? という印象を最初に抱きました。
具体的に彼にどうして欲しいのか、これまで彼とどのようなコミュニケーションを取ってきたのか、“大事に”というのはどのような行動を指すのかなどが書かれていませんし、なんだか複数の悩みがごちゃ混ぜになっているように感じました。
大前提として、彼が自分を大事にできていないこと、あなたが彼に大事にしてもらえていると思えず不安になっていることはまったくもって別の問題なので、ひとつひとつ分解しながらお話しできたらと思います。

さて、“自分を大事にする”とは、いったいどういったことを言うのでしょうか。

あくまでもわたしの考えですが、自分を大事にするというのは、おいしいごはんをたらふく食べて、夜になったら清潔な寝具でしっかり寝て、毎日太陽を浴びて、たまーに自分を甘やかして、気の置けない友達と楽しくおしゃべりをして、休日は趣味に勤しんで、嫌な人とはできる限り距離を取って、疲れてるな~と思ったら休養を取って、悩みが生まれたらどこでもいいから吐き出して、心身の健康が阻害されそうな気配を察知したらその場から逃げて……といった、自分がすり減らないように日々気を配りつつ、それでもどうしても嫌な目にあって心や体が消耗してしまったときに、自分の愛する人ややさしいもので補完をするのかな、と。

相談文から読み取るに、あなたもそれに近しい考えを持っているようです。
でもね、それって個人の価値観なんですよね。もちろん、わたしたちの自分を大事にする方法は、医学的な分野から見ても健康的なのでしょう。
そういった、わたしたちがイメージする“自分を大事にする”ことができない人、苦手な人はいます。

仕事や人間関係で頼られてうれしいという感覚が先にくるせいで自分が抱えている不調を訴えられずにいたり、悩みがあっても誰かに相談して事が大きくなるかもしれないと考えるだけでストレスを感じるため、自分ひとりで抱え込んでいるほうがマシだと思っていたり、自分の気持ちをはっきり言葉にして嫌われるくらいなら我慢しているほうが楽だと思っていたり。

わたしたちからすると、いやいや! 不調のまま働き続けるのも、一人で抱え込むのも、言いたいこと言わずに我慢だけしているのも、ひとつもいいことないじゃん! とりあえず飯を食え飯を! とにかく太陽を浴びろ! そんなにひどい環境ならさっさと逃げちまえ! 人生なんてどうとでもなるんだから! と、不器用な様子にイライラして背中をバシバシ叩いてしまうところなんですが、そもそもそういう発想がなかったり、むしろその通りにするほうが逆にストレスを感じたりもするため、グッと堪えて耐え忍ぶことで自分なりに自分を守っている場合もあるんじゃないかな、というのが少し前にわたしが気づいたことです。

そういった人たちの感覚を、わたしたちは深く理解できないまでも、認識は持っておかなくていけないのではないかと思います。